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日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

ennui

連休に向けての読書〜ラストモダンを考えるために

スマートグリッド (電気新聞ブックス―エネルギー新書)作者: 横山明彦出版社/メーカー: 日本電気協会新聞部発売日: 2010/03/29メディア: 新書購入: 7人 クリック: 46回この商品を含むブログ (15件) を見る既にほぼ読了だが、今後の個の行動を制御/支援するイ…

此処は退屈論=消費社会論を書くブログ、だったンだけど…

2005年以降、このブログの本来のテーマである退屈論=消費社会論を大きく進めることができないでいる。ちなみに、2005年時点の一応のまとめは下記の三連エントリー。 「人類メディア化」時代 の先にあるもの 「人類メディア化」と「退屈」 創費者という幻想…

100億円ボクならこうする〜東のエデンにベタに反応の巻

先週テレビ版が終了した「東のエデン」についてチョット書いてみたい欲が湧いてきたのです。んが、四十路目前のオッサンが格好つけて「メタメタぶった」物言いをするのも「相当惨め」な感じなので、思いっきり「ベタベタぶって」みたいと思います。というこ…

「自分探しが止まらない」と「嗤う日本のナショナリズム」

自分探しが止まらない (ソフトバンク新書)作者: 速水健朗出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2008/02/16メディア: 新書購入: 22人 クリック: 1,118回この商品を含むブログ (306件) を見る相方が某バンドのライブに出掛けてしまったので、お…

続々:距離と時間を超えられえないモノ

縦に横に、マクロにミクロに脱線を繰り返していた「前回までのエントリ」ですが、もしかすると「物と情報のリアルタイム化」が実は「非常に脆弱な基盤」の上に成立しているということを、単に「ダラダラと書いていただけ」なのかもしれません。或いは「情報…

続:距離と時間を超えられえないモノ

思えば情報の流通と同じように、モノの流通もリアルタイム化「より速く(より遠くから)」への要求が絶え間なくエスカレートしているのが、現在の国内消費事情なのではないだろうか、と思うのです(直感的で乱暴な物言いです)。しかし、情報の流通に比べ、…

距離と時間を超えられえないモノ

このところ国内各所に旅行に行くと、地元のショッピングセンターやスーパーを覘くのを常にしているのだが、そのような地方店舗の特に「鮮魚/青果/食肉コーナー」では、例えば「漁港の近く」なのに、おそらく本社一括/大量仕入れによると思われる「海外産の冷…

LIFE - fluid, invisible, inaudible ... 体験記

今週末から始まったインスタレーション「LIFE - fluid, invisible, inaudible ...」を体験しに、ICCに行ってきました。音素材が坂本龍一、映像素材が高谷史郎ということだったのですが、個人的には池田亮司的な現代音楽の極北的なモノを期待して足を運んだの…

退屈レコード(企画妄想編)

過去に「退屈レコードを開店したい」ってエントリーを書いたけど、なんだか今年は猛烈に忙しくて、今も日曜日なのに仕事で「なんだよ退屈どころじゃ、ないじゃん余」と嘆きの微笑を浮かべ、窓の外=下界の休日風景を眺めやる、そんな僕なのです。ということ…

攻殻機動隊 Solid State Society 観ました(一部ネタばれ)

今回の「Solid State Society」は、現在「目の前にある現実的問題」が 2034年 という未来に、どのような状況/現象に帰結しているか、というシミュレーション的な側面をもつ、そんな作品でした。で、目の前にある現実的問題としてフォーカスされていたのが、…

退屈書房を作ってみた

amazon の「インスタントストア」を使って、「退屈に関する哲学的な分析がなされた書籍」や「退屈に関する社会学的評論もしくはサブカル的収集がなされた書籍」や「退屈な心情風景を表現した文芸作品」などを集めた 退屈書房 を作ってみた。で、この「インス…

「退屈レコード」を開店したい

突然ですが、本業のIT稼業でトットと「ボロ儲け」で巨万の富を築き>いち早く有閑階級の仲間入りを果たし>結果、働かなくてもお金がザクザクにホクホクで鯛の靴を履くような生活を入手し、その暁にやりたいのです、その名も「退屈レコード」というレコ屋を…

Dialog in the Dark 2006 Tokyo

「Dialog in the Dark」とは、「どんなに時間がたっても目の慣れることのない、完全な漆黒の闇」に1時間ほど滞在し、しかも「闇の中で静止している」のではなく、音や触覚を頼りに闇の中の回遊庭を散策するという「体験型イベント」で、その起源は1989年の「…

「かつて、退屈とは高貴な病であって、有閑階級のみが特権的に患う事の出来るものであった」

坂井素思氏による小論「贅沢な余暇と退屈な余暇−日本の余暇習慣に見られる現代の問題−」を読んだ。この小論文では、退屈が近代〜現代に発露した文明史的な問題であるとして、近代の産業革命/都市化における「退屈の大衆化」と、現代の高度消費社会の「情報/…

情報摂取のバランス(垂れ流しの駄文です)

なんだか最近、このブログの本題である「退屈論」について、まったく進展がないのだが。それはもう完全に職業上の必要性故に、ほぼ日々大量のWebコンテンツを収集/分析して、自分の中で大雑把に体系化して吸収することが不可欠なため、「退屈」について考え…

DADA NE SIGNIFIE RIEN (ダダハナニモイミシナイ)

パクリだとか、ナンだとかの炎上/喧騒に騒々しい昨今の我が国ですが、消費の主戦場がモノからデータ(コンテンツ)にシフトするにつれ、各国政府の産業政策までも巻き込んで、この種の争いはさらに激化しそうな様相を呈しております。でも、ですよ、そうした…

最近、CD購入しても驚きが少ないとお嘆きの私に

妄想なのか現実なのかがもはや不分明な「91年リバイバル」状況ですが、当時の記憶を反芻する中で、そいえばと最近実感として感じることは、レコ/CD屋に行っても「ワクワク感」をあまり感じなくなったこと、そして購入したレコ/CDを再生する時の「ワクワ…

読書:ご近所物語〜パラダイス・キス

先週から始まったアニメ版「パラダイス・キス」をたまたま見て、ちょっと面白そうと思ったので、その原作である 「ご近所物語 (1) (りぼんマスコットコミックス)」 〜 「Paradise kiss (5) (Feelコミックス)」まで、またもや駄目な大人の固め読み。しかも、…

渋谷系って実は「外圧」の所産だったり、するのかもね

解説すると、ちょっと前まで1985年の 「プラザ合意」 を振り返るって感じの経済記事がポツポツあったのと、当方の中での 「1991年再考ムーブメント勃興」 が化学反応を起こして出てきたのが、上記の煽り文句なのです。ちなみに、プラザ合意*1ってのは、80年…

ヒマの過ごし方

ITMS で題名にヒマや退屈系の語彙を含む曲を探して「退屈の歌」って iMIX を作ったのだけど、何かトテモ大事で大事なピースが見つからなくて、うーん知、うーん知、とココ数日のコロ、時折思い出したように冒呆けていたら、そのものズバリな名曲を忘れていた…

創費者という幻想とスケールフリーネットワーク

ヴィリリオのメディア論に端を発したここ2回のエントリーの続きで、未だ満足に説明できていない「体験が間接化→人類の受動性高まる」に粘着して再び書きます。で、思考するための触媒を探して、興味はあったが未見だった「攻殻機動隊/S.A.C. 2nd GIG」*1のDV…

「人類メディア化」と「退屈」

昨日のエントリの続き、というか id:kawachou 氏から「人類メディア化」に対して、脳科学視点から興味深いトラックバックをもらったので、それに派生して当方が考えたことを記しておこうと思う。昨日のエントリで僕は 「体験の直接性が間接性へと置換される…

「人類メディア化」時代 の先にあるもの

ヴィリリオの「情報エネルギー化社会―現実空間の解体と速度が作り出す空間」は、メディア論だけでなく「退屈論」的にも非常に示唆に溢れる箴言が沢山散りばめられている良書であった。ということで、以下同書を読んで当方が考えさせられたことを、簡単に纏め…

時空間を超えて小さくなる世界

最近、ロングテイル論とスケールフリーネットワークに関心があるのですが、それは「ニッチ万歳」なマーケティング的な文脈ではなく、文明史的な文脈での関心なのです。大航海時代とそれに引き続く産業革命+植民地政策>国民国家の誕生と二度の世界大戦>冷…

Zガンダムに見る世代論

唐突な書き出しですが、Zガンダムは、三つの世代の相克関係を描いているようにも読み取れます。まず、ジャミトフ、バスク、ブレックス等の酸いも甘いも消化しきった老獪なオールドタイプ中心世代、次に0079で新興勢力となったシャア、アムロ等のニュータイプ…

離島振興法と隠岐移住計画

隠岐の島前*1 =西ノ島*2、知不里島、中の島 に行って来たのですが*3、島前で一番大きな港町である菱浦ですら町中に空家というか、廃屋が多いことに驚いた。で、知不里島の旅館ロビーにあった雑誌「島へ」を何気なく読んでいて知ったのですが、現在の離島*4…

渋谷パルコと1991年大店法改正

目下のボンヤリとした関心事として、1991年の大店法改正前後の状況の比較を、渋谷パルコ文化=高感度で編集的な消費者像の出現を手掛かりにしてみたいなぁ、と考えているのでした。それは80年代の渋谷パルコ、六本木WAVE、渋谷CSV等に代表される流通大手が仕…

存在論的メディア論―ハイデガーとヴィリリオ

本当は1ヶ月位仕事休んで「じっくり&ごにょごにょ」と考え込みたい余剰なモノが累積しているのだが、そういう訳にもまるで行かずなので、本日購入したこの本もいつ読了できるものかサッパリ不明、なのです。で、この書籍ですが、当方がこのブログで本来的に…

ヴォルフガング・ティルマンス展|Freischwimmer

初台の東京オペラシティ:アートギャラリーに『ヴォルフガング・ティルマンス展|Freischwimmer 』を見に行く。この人の写真には、特に窓辺での静物系の写真が顕著なのだが、「日常の瞬間に潜む形而上的永遠」を捉えたかのような、自然光+植物等の緑や赤+…

メモ書き:掌の中の世界

『回遊式庭園と石庭の心地よさの違い』人間の認識は、全貌の見えないものよりも、掌の上の世界のような、茶室の小さい空間のような、簡明に全てを把握できるようなものが、心地よい、のだろう。このことは「グローバリゼーションによって複雑化する世界」と…

なんだかまずいよなぁ、昨今の世の中は

最近ネタを拡げすぎてしまって、本来のこのブログの主題だった「退屈論」を「ごにょごにょ」と考えることが「おざなり」になってしまっているなぁ、と少し反省していたりする。もう少し、自分にとって考えるべき重要な事項を絞った方がいいのかもしれん、だ…

テーマは江戸時代の退屈

秋の夜長=読書シーズンということで、炸裂する欲望のなすがままに「ボーボボ」全巻、村上春樹新刊、江戸時代関連書籍を購入。特に江戸時代関連書籍は、最近なんとなく「江戸時代=退屈の市民化」という仮説を勝手に立てつつ、個人的に激しく興味が惹かれる…

アメリカの退屈

「Uncommon Places: The Complete Works」 Stephen Shore (著) ISBN:1931788340 上記は前々から欲しかった写真集で、このとこの BRUTUS とか STUDIO VOICE の写真特集で再発版が発売されたのを知り入手した、云わば定番とも言うべき作品。で、写真に疎いこの…

ドラッグとしての自転車:その反復

『ペダルを踏み続ければ、何かが変わると感じた。景色は流れ、僕の体は緩やかな円環運動を繰り返す。ペダルを踏み続ければ、何かが変わったと感じた。景色はその色を変え、僕の体は反射運動のみで維持される。思考や判断なんていう、パリっとしたシャツにギ…

堀江敏幸『熊の敷石』

上記は、堀江敏幸の芥川賞受賞作(表題)を収めた短編集。そしてその当該短編である『熊の敷石』を読んでいて、なんか「退屈」連動で考えさせられることがあったので、これまた覚書(備忘録)レベルでツラツラと書き連ねることに。で、考えさせられる契機と…

「わかりやすさ」について

退屈について考えている際に 「脱線」 として、なんだか 「わかりやすさ」 って、ナンだろなということがふと頭をよぎったのでした。でそれは何故かというと、ここ数日 FISHMANS のアルバムを、手当たり次第棚から引っ張り出して聴いているのですが、そこで …

オイラは退屈愛好家

問:「退屈の逆は何だと思いますか?」忘我ですかね。即ち、何かに夢中になって対象に没入している状態であり、日々の日常をループ的に過ごすことで自己の「存在」を忘却している状態でもあります。逆に言うと、退屈とは自己の「存在」を強く意識せざるを得…

コンテンツ産業と退屈について

http://d.hatena.ne.jp/solar/20040530『《陸這記》 crawlin’on the ground 』の上記記事を読んだのと、先日大学時代の友人とメールやり取りした中で感じたことが、なんかシンクロしたのでちょっとメモ書き。某国立大学にアニメのコースができたのに象徴的な…

過去の自分の思索との対比

なんとなく、10年程前に自分が書いていた断片を読み返してみたい気になったので、昔のデータを引っ張り出して、自己引用しつつ読み返してみる。ところで、当時の僕の関心事は「人(僕)は何故言明する(しなければならない)のか」「人(僕)にとって言葉と…

退屈について考えるために (読書リスト)

「消費社会(欲望のシステム)」と「宗教的なるもの」について、より根源的な考察を行うべく、以下の書籍を昨日購入。で、久々に目的意識を抱いて哲学書コーナに足を運んだら、ボードリヤールの著作に「不可能な交換」という文字をみつけ、「えっ」と驚きつ…

退屈について考えるために(今日の読書)

「欲望と資本主義〜終わりなき拡張の論理」 著:佐伯啓思 講談社現代新書 (1993) 「魔女とカルトのドイツ史」 著:浜本隆志 講談社現代新書 (2004) 退屈を感じる=何かにココロを奪われる、もしくは何かに没入する状態に無いことへのストレス・不安(一…

日本退屈愛好協会

「退屈愛好」で検索していて見つけた集団、日本退屈愛好協会。その首謀者と思われる大黒秀一氏(肩書:退屈愛好家、年齢は当方と同じく1969年生まれな模様)の「転がる日本にバカ満ち足りて」を購入。同書の冒頭の言葉が、著者が何故に「退屈を愛好するのか…

陽だまりでホクホク

年末から今日まで実家に帰省 (ッても、自転車で20分の距離なのだが・・・)。ずーっと天気がよかったので、日中は陽だまりでホクホクしながら、文字通り「ぼけー」っと過ごす。ぼけぼけしている間は、音楽もなし、読書もなしって感じで、静かな正月の住宅街…

80年代と退屈

広告批評 1988/11「特集:引き算文化はいかが」を購入。メインは「ほしいものがほしい」というコピーに代表される、声高に注目を喚起する扇動的な世の流れに疲弊した末の「飽和感」の反動としての、「引き算の思想」についての対談。そこでは足し算的な意味…

宇宙空間での退屈

日野啓三の「光」という小説に、事故により宇宙空間に独り放り出された後、この天地左右もなく、言葉すら届かない、何一つヨルベナキ状況にて、「光は闇、闇は光」ともいうべき体験、即ち存在を無化するような圧倒的な光(太陽光)の中で存在の根源が揺さぶ…

退屈シミュレーション

これから暫く様々なシチュエーションでの「退屈」をシミュレートしてみようと思うので、アイデアを備忘録的にメモ書きしてみることとする。ということで、順次空想(+妄想)のうえで展開予定するモノナリ。ちなみに画像は岡崎京子の「退屈が大好き」を引用…

退屈が大好き

なんだか、癒しとかスローライフとか掲げても、結局のところブロイラーのようにそれらを「与えられて」いる訳であって、なんと言うかまぁ流行に踊ってるだけで、何等リラックスしてないよなぁ、というのが個人的には気持ち悪くて、なんかモヤモヤしている訳…