日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

YUJI ONIKI ライブ

鬼木雄二のライブ(共演:田中亜矢、ハンバート ハンバート)を見に、お家から徒歩1分の場所にある「下北沢440」に向かう。 思えば、シモキタに住んでいるくせにライブに足を運ぶのは非常に久しぶりだったりすることに驚愕しつつ、一番のお目当ての田中亜矢の演奏に期待で胸膨らませつつ会場に入る。

1番目の演奏者は「ハンバート ハンバート」。初めて聴くバンドなのだが、男女Voのハーモニーが美しく歌も巧い。アイルランドスコットランド(?)の民謡のような雰囲気のピアニカや笛が絡みつつ、4ビートが弾むバックの演奏もご機嫌でなかなかよかった

で、2番目の演奏者はお目当ての「田中亜矢」。ライブで聴くのは初めてだったのだけど、圧倒的な声の存在感に完全に魂抜かれた。彼女の声は、なんとなくキャロル・キングを彷彿とさせるような、非常に透明度の高い声なのだが、ライブで聴くとアシッド感と言うか、まるで自己の存在を無化するような圧倒的な存在感というか、特定の感情や表象・具象を超越した何か独特の空気感が漂っている。それは、例えるならば、よく晴れた平日の午前11時ぐらいの誰もいない住宅街のように、現実感が希薄でまるで白日夢のような空気感に似ていなくもない。ギター1本で、しかもスローコア系の人達のように「たゆたう」ように爪弾かれるアコギも、歌声を邪魔せずにひっそりとしていて、とてもいい。歌っているときの、伸びた背筋と遠くを見るような目が印象的だった。

そして最後は「鬼木雄二」。ギャラクシー500 とか Yo La Tengo 好きな当方にはグッと来る感じで、CDではずっと愛聴しているのだが、ライブで聴くのは初めて。バンドメンバーにはサポートで勝井祐二が参加していて、幻想的なエレクトリックバイオリンが炸裂(目茶苦茶かっこよかった)。逆に言えば、鬼木氏の演奏(特にVo.)は勝井氏抜きだと正直キツイ感じだったけど、やっぱり曲そのものが素晴らしいので救われた感じがした。ラストは、インプロ炸裂の轟音から静寂への対比がかっこよくて痺れた。

という感じで、とても密度が濃く大満足な2時間を満喫し、夜空を眺めつつゆっくりと家路につく

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