日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

退屈について考えるために (読書リスト)

「消費社会(欲望のシステム)」と「宗教的なるもの」について、より根源的な考察を行うべく、以下の書籍を昨日購入。で、久々に目的意識を抱いて哲学書コーナに足を運んだら、ボードリヤールの著作に「不可能な交換」という文字をみつけ、「えっ」と驚きつつ*1ぱらぱらと読んでみると、例えば「つねに原因と結果の均衡を求めることの束縛や、意味を求めることの専制から解放してくれる異常な出来事を人々は夢見ている」とか、示唆に富んだキーワードが並んでいたので、併せて購入。
やはり、自分が置かれている状況を把握するためには、文明論的なマクロな視点と、精神分析的なミクロな視点を、「ココで生活する自分の実感」を媒介に交差させる必要があるなぁと強く感じる次第。


「宗教の理論」 著:ジョルジュ・バタイユ ちくま学芸文庫 (2002)
「消費社会の神話と構造」 著:ジャン・ボードリヤール 紀伊国屋書店 (1995)
「不可能な交換」 著:ジャン・ボードリヤール 紀伊国屋書店 (2002)


また、ついでに「コンクリートポエトリー」*2関係の書籍が手元に欲しくなったので、向井周太郎関連の書籍も購入。


「向井周太郎著作集―morphopoi〓sis Ⅰ」 著:向井 周太郎 美術出版社 (2003)
「モダン・タイポグラフィの流れ―ヨーロッパ・アメリカ1950s‐’60s」 著:田中 一光、向井 周太郎 トランスアート (2002)
「code―text and figure」 著:松田 行正 牛若丸 (2000)
 

*1:主著が「象徴交換と死」なので

*2:概要はこの文章が端的に説明している http://www.mfj.gr.jp/colloque_200104/20010407_mukai-j.html