日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

メモ書き:掌の中の世界


『回遊式庭園と石庭の心地よさの違い』

人間の認識は、全貌の見えないものよりも、掌の上の世界のような、茶室の小さい空間のような、簡明に全てを把握できるようなものが、心地よい、のだろう。このことは「グローバリゼーションによって複雑化する世界」と「宗教的・民族的な原理主義」の関係と、何か同じ根っこのものがあるの、だろう、ということ。


あと、id:kmiuraさんの「kom’s log」の以下の記事が非常に興味深い。街の構造と思索の強度の関係や、ハイデガーの「無名性」と「日常性への退落」についての思索などが非常に明晰かつ平明に展開されていて、当方が「退屈論(現代人は何故に退屈を忌避するのか)」を展開するうえで感じていることの一歩先を考えられていらっしゃる感じがしました。

http://d.hatena.ne.jp/kmiura/20041109#p1
http://d.hatena.ne.jp/kmiura/20041115#p3