日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

岩井俊雄:エレクトロプランクトン(NINTENDO DS)


岩井俊雄の「音オモチャ/アート」の新作「エレクトロプランクトン」が NINTENDO DS で発売されるそうだ。下記のサイトでその内容が垣間見れるけど、楽しそう、楽しそう。あぁもうしょうがない、NINTENDO DS 買ってしまおう、とまんまと作戦に引っ掛かってしまいそう*1

http://electroplankton.com/

しかしながら、岩井俊雄の「音オモチャ/アート」はいつもながらに楽しいなぁ。90年代半ばの坂本龍一とのコラボとか、ICC での各種展示作品とか、PCソフト「SIM TUNES*2」とか、とにかく実際に触って遊んで、見て聞いて楽しんで、でもトニカク楽しいだけでなく、何か新しい感覚や視点に常に気付かされる(世界は不思議に満ち満ちているのだ、という驚き)という点において、もう小難しい屁理屈が脇に添えられてないと成立しない現代アートとは本質的に異なる、のだ。
楽しく遊んだ結果として出力される音響も、ライヒやグラス等かなり現代音楽(ミニマル系)的なツボをついているし、映像も VJ の始祖とも言える オスカー・フィッシンガー*3、ホイットニー兄弟、チャールズ・ドッカムなどのアブストラクトシネマ的なツボをつきまくり。それに、出てくるキャラクターも「ウゴウゴルーガ」手掛けただけあって、毎度カワイイしねぇ、もう「しやわせ〜しやわせ〜」とホクホクな気分になること請け合い。発売日が待ち遠しいなぁ・・・

しかしながら、10年前のボクは Director や MAX を駆使して「音オモチャ」を自分で作って遊ぶ人だったのだけど、目下完全にそういうマインドが消失してしまった、なぁ。高ストレスな労働の対価として、随分沢山といろいろなモノを無くしてしまったものだ、と悲しい気持ちになったり、しなかったり。


ELECTROPLANKTON エレクトロプランクトン

ELECTROPLANKTON エレクトロプランクトン

 

*1:って、結局アマゾンで本体込みでポチッとしちまいました・・・

*2:参照 http://d.hatena.ne.jp/kiyomasa/20050305#p1

*3:参照 http://homepage1.nifty.com/gon2/cartoon/cartoon10.html