日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

Book Baton


id:doyさんKU.の Book Baton、こちらは素直に設問の意図どおりに応えてみたいと思いますです。ということで、そりではスタートざます。あぅあぅ、ちなみにコチラのバトンも上記と同じ理由にて、ユルユラ当方が泥酔状態で小脇に抱えて颯爽と走りぬけて、いつかどこかで落として行方不明という按配で、落し物センターに問い合わせる方向で行きたいと思いますです。


1:持っている本の冊数

小説だけで457冊以上あります、その他は数えたことがありません。
http://booklog.jp/tana.php?ac=cliche&skin=list

2:今読みかけの本 or 読もうと思っている本 & 3:最後に買った本

情報エネルギー化社会―現実空間の解体と速度が作り出す空間

交通手段が発達し、その速度が上がるにつれて、田舎と呼ばれていたものが新都心となる。その速度がコミュニケーション社会という光の速度に到達した現代社会で現実はどのように再編されるのか。仮想現実空間の実相を解明する。 amazon editor's review より

4:特別な思い入れのある本、心に残っている本

フェンス / マグナス・ミルズ

 ループする日常を淡々と描く退屈小説の極北かと思いきや、ピンチョンも真っ青な、不条理世界が口を開く恐るべき逸品

The Music of Chance / ポール・オースター

 何もかも捨てて、象徴的な「路上」に飛び出したものの、結局異常なまでにループ的で徒労以外の何物でもない単純作業に帰依してゆくことを寓話的に描いた逸品

カンバセイション・ピース / 保坂和志

 淡々と粘り強く存在論について考え続ける、ハイデガー的思索に溢れた日常性小説の極北

バビロンを夢見て―私立探偵小説1942年 (新潮・現代世界の文学) / リチャード・ブローティガン

 駄目人間小説の極北。ブローティガンにしかこんな素晴らしい、優しさに溢れた「のびた:0点家出編」的夢想小説は書けない

レクイエム / アントニオ・タブッキ

 「あんたは両手を広げて風景を通り過ぎる夢遊病者のようなもんさ、あんたが触れるものはみんな、あんたの夢にまざっちまう」という台詞が象徴するように、炎天下のリスボンを彷徨い歩くココロは中空小説の極北