日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

ブギ浮きイカす邦題100選 第四弾


「イボイボ尿道声明」 カーカス ASIN:B00005H05L


原題: 「Manifestation of Verrucose Urethra」

直訳: いぼの尿道の顕現 (直訳は Excite翻訳を使用)

乖離度: ★☆☆☆☆ (原題との乖離の著しさを示します)

難易度: B (唯一無二な独自性の高さを示します)


【解説】

やろうやろうと思いつつ、先送りされ続けてきたこの企画デスが、ジャケ4コマで急に思いだしたので、久々にやってみるコトにしました。ということで、1年ぶりの再登場に相応しいバンドとして、まっさきに思いだしたのが、このバンド > デスメタルの始祖:カーカスです。

このバンド、曲名が全て、屍体とか内臓とか寄生虫とか、ドロドロとかミンチとか腐敗とかとにかく、グロいうえに、初期イヤーエイクな直線暴力轟音疾走グラインドコアデスメタルなのです。1枚目と2枚目が特に素晴らしいので、マニアな貴方はアマゾンへGOです余。

ちなみに、私とカーカスとの出会いは、嗚呼忘れもしない、ベルリンの壁崩壊後の騒然とした国際情勢の只中の1990年、荻窪に在る 「杉並中央図書館」 のCD貸出コーナーにあった 「疫魔交響曲」 という、およそ公共施設に相応しくない題名のCDを見つけた時でした (このアルバムの「寄生虫の卵」という曲は名曲です)。ちなみにこの図書館、誰がリクエストするのか不明なのですが、カンタベリー系やジャーマンサイケ等の「お宝」がザックザックで、金のない学生野郎にはホックホックな場所だったので、毎週のように通っては、奇天烈なCDを借りて>ダビングに勤しんでいたのでした。って、完全に昔話による脱線も甚だしいですが、しかし、この頃のトイズファクトリーのセンスは結構よかった&よかった、のではないかと思うのデス余。

今回の 「イボイボ尿道声明」 を筆頭に、邦題にはトイズファクトリーによる 「完全なる日本語化」 が施されているのですが、原題との乖離をソコソコに、なかなかステキなセンスで日本語にトランスレートされているのです余。例えば 「硫酸どろどろなんでも溶かす」 とか 「はらわた血だらけ」 とか 「由緒正しき屠殺場」 とか、声に出して読んでみると、なかなかいいセンスの日本語だと思いませんか?さあ、皆さんもご一緒に、街中で声に出して読んでみましょう・・・