日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

Herb Alpert & the Tijuana Brass / Christmas Album asin:B000BC8T6O


わざわざ Walk out to winter を口ずさむまでもなく、冬が本格的に始り魔した、空が高いです、朝が寒いです、毛布でヌクヌクでホクホクです。そんな訳で、ソフトロック愛聴週間は継続中なのです。ということで、今回はちょっと早いですが、クリスマスなアルバムの体裁ながら、クリスマスじゃなくても、全然オッケーな、Herb Alpert による完全ソフトロック仕様の必殺&脳殺アイテム(1968年製)を採択*1

で、このアルバムは、Hi-Fiレコードで購入したのですが、レジでお会計時に大江田さんが「これイイですよね」と満面の笑みを浮かべていたのは特筆事項でしょう。とにかく、コーラスハーモニーとオーケストレーションの豪華さ、柔らかさ、暖かさ、至福感は完全に「音暖房」プラチナ認定です。ところで、Herb Alpertというと、一歩間違うとデパートやスーパーのBGMの暗黒面に取り込まれガチなのですが、このアルバムは完全にその3歩手前で、つま先立ちで留まっています。そして、そのギリギリ感が、ソフトロッキンなホンワカ&ドリーミーサウンドでコーティングされる時、その至福感は絶頂に達する、訳なのです。


ところで、この処の速度至上で合理性偏重で拝金上等な世界と時代の基底具合、或いはそうした状況に目と耳塞いでる隠居人なくせに金科玉条で傲慢な主張を繰り返す人々の基底具合に「ウンざり&ぐったり」な我がココロなのですが、このアルバム聴いて、一時的に現実逃避する訳なのです。嗚呼、ホント40歳までには、東京から脱出しよう、本当に(静かに進む隠岐移住計画)・・・
 

*1:コレ、以前は入手困難な様子でしたが、最近CDでリマスター再発されたみたいです余