日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

サンレコ通巻300号記念 DVD に小山田君の新曲が


サウンド&レコーディング・マガジン 2006年4月号は、1981年の創刊から通巻300号記念ということで、81年〜05年を主にスタジオ録音の現場から振り返るという特集だったのだけど、その特別付録としてコーネリアス(音)+ 高木正勝(映像)によるオリジナル新作「toner」が収録されていたのだ。

で、この「toner」という新曲は、いきなりプリンターの印刷音の「ジージー、ガタガタ」というリズミカルで不思議な周波数のサンプリング音から始まり、そのサンプルをモチーフにさらにピアノ/エレピ等のサンプリング音がリズミカルに重ねられる按配のショートトラックだったのだけど、特筆すべきはそれらサンプリングが24bit/96kHzで行われていることなのだ。

サンプリングレート向上によって、個々及び全体の音の存在感と奥行きが増しつつ、個々の素材音の粒の周囲を囲む空気感の柔らかさが非常に摩訶不思議な按配で、なんだかとても素直に「わぁ!」と目を丸くして驚いた具合だったのだ。

そして、この小曲は今年出る予定の小山田君の新譜の序章の15秒CMみたいな感じで、とにかく非常に期待がもてる新作になりそうなのは、間違いなさそうだ。きっと、CDではなくて初めからDVDで出るんだろうなぁ、楽しみだなぁ、とかなんだとか。