日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

TOTAN GALLERY と 阿佐ヶ谷住宅

阿佐ヶ谷住宅は、1958年竣工と同時に入居が始まった全戸数350世帯の分譲型集合住宅です。2007年春に取り壊され再開発される予定。団地は中層棟、テラスハウスから構成される。全他の計画は旧・日本住宅公団(現・都市再生機構)、テラスハウスは建築家・前川國男の設計によるもの。築48年の歴史をもつ団地内は時間がつくりあげた緑豊かな環境で、趣のある佇まいで私達を迎えてくれます。

TOTAN GALLERY はじめに より


高校生の頃(80年代)、学校から近かったこともあり、或いは杉並中央図書館への通り道として、よくこの「阿佐ヶ谷住宅」界隈は自転車で通り抜けることが多かった。そして地元を離れて数年後の90年代後半、再びこの辺りを自転車で通り抜ける機会があったのだが、その際に、かなり荒れ果てた雰囲気が団地全体に漂っていて驚愕した覚えがある。

そんなこともあり、今年の二月頃、当時近所に住んでいた相方と一緒に再びココを訪れた際には、多分取り壊し>再開発が確定していたのだろうか、本当に閑散とした廃墟的な雰囲気に包まれていて、セツナイ気持ちになったものだった。

特に、テラスハウスは「なんとなく昭和的な美しさを湛える造形」であったこともあり、一度住んでみたいなぁと思うことしきりな程であったので、本当に残念・・・と思っていたら、どうやらこんな企画が行われることになったらしい。

2006年10月1日、阿佐ヶ谷住宅テラスハウスにアート・ギャラリー「とたんギャラリー」が期間限定オープンいたします。2007年4月に取り壊しが決定したことを契機に、この空間をもっと色々な人に知ってもらいたい、という想いからギャラリー計画が浮上しました。築48年の歴史を持つ阿佐ヶ谷住宅で、その「終わり」をどう迎えるか。その場所性、空間、記憶、アート、そして人と人をつなぐ、かつてないコンセプトのアート・プロジェクト「TOTAN GALLERY PROJECT」が、ギャラリーオープンとともに始動します。
TOTAN GALLERY とたんギャラリー限定オープン! より


で、企画の一部として「○○の終わり」という、様々な「終わり」について考えるWeb上のテキスト作品が展開されるとのこと。記憶の外部化/永続化を意識して、ボクもなんか書いてみようかな、と思った次第なのでありました。