日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

dip ライブ @代官山UNIT


先週の土曜日の夜、dipのライブを体験しに代官山UNITに行ってきました。んで、我が家で予め洗脳(違った予習)を受けて会場に向かったため、既知の曲が過半数でありがたかった、のはさておき、冒頭のSEがグレン・ブランカの「Lesson No.1」だったりして、何かありもしない DESTENY を感じてしまう、短絡志向なボクがいたのでした。

ところで、ライブ演奏については、変則チューニングでグランジ/ネオサイケなギターワークが冴え渡る後半の各曲がとても心地よかったのだが。しかし、最近のライブハウス規模の会場でのPA/音響を体験して思うのは、ナンダか「ボーカル中心の出音」にソツがなくて、直接体験(文字通りLIVE/生演奏)しているのにCDを聴いてる(複製芸術/間接体験)かのような錯覚に陥るという。なんというか逆説的な感想を感じることが多いのだけど、PAシステムの進化/デジタル化の影響なのかなぁ、これって・・・


こないだの The Stars ライブの感想でも書いたけど、ライブハウス規模の会場で、ホールクラスの機能を有するデジタルPAシステムを使うことのデメリットを感じてしまうのだが、しかしこれはPAシステムに起因する問題ではなく、ミキサーの音作りの問題なのか、それともボーカル重視な客層のニーズを反映した所産なのか、正直頭を悩ませてしまう。なんというか、ボーカル以外の楽器の「音の分離」は意図的に抑制され、ひとまとまりの「伴奏」になっていて、その上に「ボーカルがクリアに聞こえる」という按配なのだから。

もちろん、旧式のボロボロなPAシステムでは、爆音の中でボーカル重視な音作りなぞ行いようがなかったから、単純に技術の進歩で潜在的な音作り/願望が顕在化しただけとも考えられるし・・・


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