日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

物欲減衰で独りで「情報消費社会に突入」か、と書いたけど


先日のエントリーで「焼き切れた物欲と灼熱のアッザム・リーダー」なんてなことを書いたけど、実は当該エントリーを書いたその日の夜に、渋谷の楽器屋さんをフラフラ&ツキツキして、あわよくば「10万円以上の機材を衝動買いしてやる」なんてな意気込みで、「むせっかえる位に熱い眼差し」で機材たちを凝視したり、執拗なまでに粘着質にツマミを回しながら機材の海を歩いていたのだけど、結論からすると「最近の機材さんって機能詰め込み過ぎで、なんていうかツマンナイす」なんですよ。

一つのツマミに幾つもの機能を割当るなんて「ウサギ小屋根性丸出しな詰め込みインタフェース」はもう、止めにしましょうですよメーカーさんたち。一つのツマミは一つの機能、シンプルこそがベスト電器、そもそもツマミとは「微妙な回し加減」にこそ真髄があるのです、ナボナはお菓子のホームラン王ですという、アナログ機材の世界に戻るべきなのである、なんてな懐古主義で電子楽器の白樺派宣言もとい自然主義宣言に逆行まっしぐらな按配、なので御座います。

そんな中で、僕の琴線に触れたのが、アナログ機器の権化である「テープエコー」の復刻版である「スペース・エコーRE-20」なのでした。こちらのデモサイトではツマミを回した時のサンプル音が聴けるのですが、いやぁいいっすね、ツマミ回すと発振/狂振するアタリがツママー改めツマミスト魂を暑く揺さぶりますな、だとかなんだとかひとしきり感激したものの、よくよく見ると「在庫切れ」+「次回入荷は9月」の文字が飛び込んでくるではないですか…

ということで、物欲は無事エレクトしてくれたものの、エレクトしたままお預け食らって欲求不満のまま、ブツブツと燻る私なのでありました。