デーモン&ナオミ LIVE @渋谷O-nest
Galaxie500の三人の中では、圧倒的にディーンさんが好きな僕なので、Galaxie500が結果的&実質的には「デーモン&ナオミの夫婦デュオになった」ことについては、基本的には「ゥ〜」と唸る犬な按配であったのでした。が、この二人が、GHOST及び栗原さんとのセッションにより生み出した下記アルバムを聴いて、正直降参しました。
- アーティスト: デーモン&ナオミ
- 出版社/メーカー: Pヴァインレコード
- 発売日: 2002/07/10
- メディア: CD
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そして、日本国内でも知る人しか知らない栗原さんを、以降のアルバムでは実質的な正式メンバーとして招きいれ、ギター奏者としての栗原さんの特異性や創造力を最大限に活かし、なおかつ最大限の賛辞を送っていたのがデーモン&ナオミなのではないか、と思うようになり、かなり勝手に親近感を抱いていた、次第なのでありました。
で、今回の彼らのライブですが、そんな「栗原さんマニア」な心意気を随所に感じる瞬間があって、勝手に微笑ましく思っていたのですが、それは例えばこんなシーン・・・
- 曲中でギターが構成のアクセントとなる箇所が始まる前に「ガーッとイケ、イクノダ」という目で栗原さんの方を見つめるデーモン氏
- に対して、ツマミの微調整やペダルの踏み替えで、デーモン氏の視線に気付かずに淡々/控え目な音量でプレイする栗原氏
- という瞬間に「ナンデダヨ」というガッカリした風情のデーモン氏
- 次に、ギターソロが曲構成の重要ポイントとなる曲で「コンドコソ、ガーッとイクノダ」という顔をして栗原氏の方を見遣るデーモン氏
- に対して「ワカリマシタ、イキマスヨ」って按配で、珍しく轟音でギターをカッティング/掻き鳴らし、幽玄フィードバックが轟音化する栗原氏の演奏
- ニンマリと満足そうな笑みを浮かべ、ソロが終わり、曲が終わった時にも、これまた満面の笑みで「ギター、クリハラサン」と嬉しそうに紹介するデーモン氏という按配
いやぁ、こんな按配だったこともあり、この日の栗原さんのギターは本当にスゴカッタ(絶句)。いや、もう本当に「アーだコウだと言語化」しても陳腐な常套句を並べる以外に術がないのでもう沈黙しておきますが、にしてもいいライブでしたヨ、本当に(コチラも満面の笑み)