日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

新譜100枚聴き倒れ〜第17回 daturah の巻


Daturah

daturah / daturah


で、こちらは新譜ではなく2005年に発表された、ドイツはフランクフルトのバンド「daturah」のデビューアルバム。基本パターンは上記二枚と同じく、「Explosions In The Sky」直系のサウンドというか、ジワジワと緩やかな展開から辿り着く「轟音の渦」で恍惚の瞬間という流れは変わらず、なのです。で、このアルバムを聴いて思ったのは、上掲二作の「密度」というか「構成の妙」というか、弛緩していた意識が「耳障りなフレーズ」に呼び戻されることが殆どないという特性、だったのでした。やはり、単純にフォーマットや構成を踏襲しても、真似できない「何か」というのは確実にあるのだなぁ、という実感を提供してくれたアルバムなのでありました(あくまでも上掲二作との相対比較であって、本作が駄作ということではないと思います)。ということで、以下に続く・・・