日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

新譜100枚聴き倒れ〜第24回 Boris の巻

Smile

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このところ「奇跡のライブの連続」にココロ奪われまくりで、暫し「開店休業」状態だった「新譜100枚聴き倒れ」ですが、一応三枚は購入してたので簡単に記録を展開しておきます。

ということで、一枚目はBorisの新譜。まず、僕はBorisについては、基本的に敬遠(気嫌い?)気味で、いままで一切聴いたことがなかったのですが、今回のアルバムが「プロデュース:石原さん&エンジニア:中村さん」の「ゆら帝体制」で制作されたとのことで手にした一枚なのでありました。で、サウンドデザイン的には面白いところは随所にあって「さすがだなぁ」と思う瞬間は多々あったのですが、どうも楽曲そのものについては「?」というか、ココロを奪われる瞬間がないというかで、いま一つ楽しめないアルバムだったのです。で、その原因はなんだろうと、いろいろ考えてみましたが、結論として「歌メロとボーカルの声質が生理的に嫌い」であることが、どうにも受け付けられない原因のようでした。正直、そもそも楽曲の成り立ちに「歌が入る必然性」があるのかという点にすら「?」が沢山脳裏に浮かびました。このバンドは歌への中途半端な拘泥は止めて、インストバンドとして「音圧」や「音のテクスチャー」に全神経と精力を捧げるべきなのではないか、とすら思いました。