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日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

新譜100枚聴き倒れ〜第29回 BAUHAUS の巻


ということでバウハウスの「暗闇のごとく現れ、白い陽炎のように去りゆく」を聴く。いや正直このアルバムの最初の印象は「高品質なデモテープみたいだなぁ」なのですが、それは「曲の終わり方が強制フェードアウト」だったり、スタジオで「せーの」で録った「あの感覚」に近しいなぁとかいう印象があったからなのですが、なるほど&しかしというか、このアルバム実は「10曲をたったの18日で録音」したらしく、おそらく「ほぼ一発録り」で製作された可能性が確かに高い今日この頃なのでした。


しかしながらのこの邦題「狙いすぎて完全にど真ん中のボール球ですねぇ」なんてな失礼な言葉が、脳裏をステレオ効果で去来しつつ、かつての「ナイフエッジのようなヒンヤリ&鋭角な触覚のギターとベース」が、レスポール野郎的な薄っぺらいロックギター音になっていたり、丸いコロコロとしたベース音になっていたり、かつての「ものすごい風圧でスピーカーから空気を排出するタイトなキックの音」が「中途半端にリアルなリズムマシーンのドラム音」になっていたりするような、非常に第一印象が微妙なアルバムではあるのです。

しかし、昨年フジロックで見たキュアーもある意味「ベンチャーズ」的というか「鈍器」的だったことを考えると、これはもはや「年輪」のなせる業で、若い頃のヒリヒリしたナイフエッジなヒンヤリ&鋭角が、腹回りに付着する贅肉のように「丸く太い鈍器のように」なって行くのは致し方のないこと、なのだなぁとも思うわけで、そういう意味ではこのアルバムは「圧倒的にクオリティの高い鈍器」なのではないかとも思うのです(賛辞)。


そんなこんなで、目標達成まで残り71枚