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日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

新譜100枚聴き倒れ〜第33回 Isol/Zypce の巻

Sima

Sima

このユニットは、最近のエレクトロニカの定石である「透明感と儚さ」を湛えた女性ボーカルと、現代音楽(特にミュージックコンクレート)の流儀とコーネリアス(Point以降)のサウンドデザイン/編集アプローチを携えた学究肌の男性の二人で構成されている模様。で、音の方は、こちらもポスト・エレクトロニカ的というか、Point以降というべきか、ミュージックコンクレート的(伝統楽器の器楽音も含むため「的」としました)な音響素材を楽曲の中心に据え、DAWならではの「複雑な音の定位や隙間を活かした構成」による、非常に斬新/驚異かつ平常心な作品になっている、のです。ところどころで、COILやサイモン・ターナーが手がけたデレク・ジャーマンの映画音楽を喚起させる美しくも妖しい瞬間があったり、インダストリアルな味付けを「ミュージックコンクレートでうまく消化」させた上品なハンマービートが出てきてニヤリとさせられたり、本当に聴き所満載のすごいアルバムなのでした。とにかく、ある程度大きめのボリュームで(スピーカーでの音出し推奨)、音に集中して全体を聴くと、いろんな気付きや驚きがあります(あー、この作品のよさをうまく表現できない・・・)


という訳で、目標達成まであと67枚