日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

新譜100枚聴き倒れ〜第51回 Santogold の巻

SANTOGOLD

SANTOGOLD

80's 英国NW によくあった dub っぽさをベースにしつつ、でもなんか少し違う印象を受けるのは、ユル〜い気怠さではなく、アタッキーな感触というか、80's 英国NW のようなナイフエッジな自意識過剰な鋭角感ではなく、野性味溢れる鈍器のような「打撃系/無意識過剰感」とでもいいますか、「だぁ〜っしゃ〜」される瞬間の「ゴフっ」て感じのインパクトと、その後の光速で吹っ飛ばされる切れ味/スピードの諦めにも似た「爽快感」っていうか、なんかスカッと爽やかスプライトって感じで、摂取後の舌先と血液中に漲るシュガー感が非常にナイスな一枚です。本人は「ブロンスキー・ビートの“Smalltown Boy”が好き」とか言っていますが、やはりそこはアメリカ人、本場仕込み系「甘茶ソウルの伝統」は血中濃度高めに息づいています。あー、なんか猛烈にチェリーコークドクペのハーフ&ハーフが飲みたくなってきた余!

音源は MySpace: Santogold 参照