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日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

新譜100枚聴き倒れ〜第85回 Growing の巻

All the Way

All the Way

ということで「蜂の巣標本箱」とともに、個人的には「今年の音楽シーンを象徴する一枚」の登場です。なぜイマ、Branca や Chatham が若いミュージシャンに再発見され、発展的なサウンドが現れたのかは、興味深いところではありますが、直感的には、フィードバックノイズによる曖昧模糊と渾然一体とした分離の悪いレイヤーサウンドや工夫の無いドローンサウンドには、もうウンザリしていて、違う何かを探求している中で、ブランカ界隈の現代音楽に辿り着いたのでは、ないのかな、とか。

こういう現象を見ると、昔はマニア的な巣窟に足を運ばないと手に入らなかった音(や情報)が、ネット上でいとも簡単に捕捉できて、そのままアマゾンさんで「ポチッとな」と購入できてしまうことの凄みを感じてしまう(いや、実際にアマゾン他のネット店舗における「現代音楽」とかの品揃えの充実具合はスゴいので)。なんて、当たり前のことを意図的に書いてみたけど、実際はきっと違うんだろうな。だって、動画サイトや音楽配信の劣化サウンドや、複製であるCDをヘッドフォンで聴いただけでは、この手の音楽の本質や根源に触れることはできないから、やはりどこかで爆音で体感した直接体験が、彼らを突き動かしたのではないかなぁ、とか。そこが複製に触れて、劣化コピーを作業的に作り始める創り手と、直接体験に起因してオマージュ的に創り始める創り手の本質的な違い、なんじゃないのかなぁ、とか(だから、ボクはイマ日本国で話題の某氏の音を好きになれない、のかもなぁ、なんとなく)