新譜聴き倒れ伍拾:第4回 Puente Celeste の巻
もう五月だというのに、いまだ二回目な「大洋レコード」での南米新譜漁り(しかも前回購入したのが08年の新譜購入だったので聴き倒れ対象外・・・)。ということで、一枚目はアルゼンチンのルーツ音楽をベースに、洒脱かつ軽妙なフレンチ・ジャズ風味だったり、米国東海岸的なアーバン・ジャズ風味などを織り交ぜた、非常に都会的で大人な一枚。アルゼンチン音響派的な括りもされるグループのようだけど、音響=電子音/ドローン的な常套アプローチではなく、アコースティック楽器(弦、鍵盤、打楽器、和声)の共鳴とリズム構成による空間的な気遣いが「音響的」な感じ。ぱっと聴くとキキナガサレそうな音だけど、耳障りな余計なヒッカカリを感じさせることなく「フワッ」と確実に部屋の空気を和ませる、そんな一枚でした(カンタベリー系の音に近いかも)。