日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

ITMS聴き倒れ伍拾:第7回 Lone の巻

Lone - A Ridge Between Mountains Lone - Cluster Dreams - A Ridge Between Mountains

極端なコンプがかかったビートの上に、矩形波トレモロで「プスプスと切れ切れ」なレイヤードサウンドとピアノループが重なって、しかもウワモノのループは「ジャズマスターのフローティングアームをかました」ようなピッチベンドがかかって(というかマイブラ的なアレ)と、なんだかやり過ぎなぐらいエフェクトがかかりまくった、落ち着かない感じの奇妙な1曲 by UK産ブレイクビーツ・アーティスト。なんというか、昨今のロック界隈の「マイブラ引用祭り」には正直ドン引きしているのだけど、ブレイクビーツやダンスミュージック界隈の「マイブラ引用祭り」は、結構オモシロい試みをしているアーティストが多くて好感的だったりする(フィールドとかイパとかの前作)。とはいえ、この人の場合は、この「やりすぎなエフェクト」手法は、実験的というよりは「一過性の装飾の一つ」に過ぎない感じなので、スグに行き詰まるような気がする(なのでCDや12インチで買おうとは思わなかった次第)。

http://www.myspace.com/lonemusic