ITMS聴き倒れ伍拾:第7回 Lone の巻
Lone - A Ridge Between Mountains
極端なコンプがかかったビートの上に、矩形波トレモロで「プスプスと切れ切れ」なレイヤードサウンドとピアノループが重なって、しかもウワモノのループは「ジャズマスターのフローティングアームをかました」ようなピッチベンドがかかって(というかマイブラ的なアレ)と、なんだかやり過ぎなぐらいエフェクトがかかりまくった、落ち着かない感じの奇妙な1曲 by UK産ブレイクビーツ・アーティスト。なんというか、昨今のロック界隈の「マイブラ引用祭り」には正直ドン引きしているのだけど、ブレイクビーツやダンスミュージック界隈の「マイブラ引用祭り」は、結構オモシロい試みをしているアーティストが多くて好感的だったりする(フィールドとかイパとかの前作)。とはいえ、この人の場合は、この「やりすぎなエフェクト」手法は、実験的というよりは「一過性の装飾の一つ」に過ぎない感じなので、スグに行き詰まるような気がする(なのでCDや12インチで買おうとは思わなかった次第)。