日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

新譜聴き倒れ伍拾:第11回 Bibio の巻

Vignetting the Compost

Vignetting the Compost

Long Lost が Tudor Lodge なら、こちらは Heron って感じでしょか。ポスト・サンプリング/DAW世代の「儚い白日夢系」微睡みフォーク名盤。こちらも、個人的にはかなりツボな感じで、SPXのリバース・リバーブ的な「マイブラ的レイヤー」や環境音を織り交ぜつつフワフワと時間感覚を奪うような感じがタマラナイ。なんだか、こういう音を聴いていると「イマがイツなのか」よくわからなくなるのだけど、でも「アタラシサ」は「メアタラシサ」とイコールである必要は無いのだから、こういう「表層は近しく類似していても、骨格がモダンとラストモダン程に差がある」ようなそんな音を聴くと、ジワジワと沸き上がる感慨とともに、「これを的確な言葉で言い表したい欲」に駆られる(けども、言語化がナカナカに難しくて、いつも聴き倒れの感想書きが進まないのでありました・・・)