日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

新譜聴き倒れ伍拾:第15回 モスキート-大人には聞こえない音-の巻

モスキート/MOSQUITO -大人には聞こえない音-

モスキート/MOSQUITO -大人には聞こえない音-

こちらは、若者撃退用の環境管理型アーキテクチャの一つとして話題の「モスキート音*1」を体験できる音盤なのです。そうです、ズバリこの音が聴こえなかったら加齢臭タップリな「ジュクジュクなオッサン」なのです。ということで、早速体験してみました。

で、このCDなのですが、「60歳」用に約10kHz、「18歳」は約17.5kHzという感じで、年齢別に聴こえるであろう周波数を並べて、順次聴かせて行くという構成になっているのですが、今年ジャスト四十路のこのボクなので、ドキドキしながら、1曲目の60歳用高周波から順次 55歳>50歳>40歳>35歳>30歳と聴きすすめたところ、30歳までは全然余裕で「はいはいはい、聴こえます、聴こえます」と鼻ホジリながら余裕の圧勝。さすが、現代音楽やノイズで高周波を聴き漁ってきたこのボクなので「ザクとは違うのだよ」と軽い優越感に浸りつつ、傍らで35歳でギブアップしていた相方をニヤニヤ眺めつつ、さぁ20代に突入だと25歳を聴くと、突如相当集中しないと聴こえなくなり、ずばりモスキート音な18歳(約17.5kHz)では完全に沈黙、なにも聴こえぬではありませんか・・・

ということで、吾が耳が「年齢の割には高周波が聴こえる耳」であることは確認できたのですが、楽しみにしていた17kHz以上の高周波が聴こえない事実に愕然としてしまう「今年ジャスト四十路のボク」がいたのでした。くぬぅ、こんなことなら10代の頃にもっと沢山高周波のサイン波を浴びるように聴いていればよかった、くヌぅこの音を聴くためだけでイイからイマスグ10代に戻りたい・・・

*1:“人間の耳は年齢が上がるにつれて音の可聴範囲が狭まるため、ある年齢を境に『聞こえなくなる音』 が出てくる。個人差はあるものの、特に20代後半以降から聞こえにくくなり始めるケースが多いため、 『若者にだけ聞こえ、大人には聞こえない音』として世の中に広まった” from ハドソン社 プレスリリース