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日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

新譜聴き倒れ伍拾:第17回 bombay bicycle club の巻

I Had the Blues But I Shook Them Loose

I Had the Blues But I Shook Them Loose

実は第三回で既にこのバンドのことは取り上げているのですが、前回はシングルだったのと、酔った勢いで意味不明な駄文を垂れ流しただけだったので、もう一度「きちんと感想を」と思って今度はアルバムの方に言及します。

ところで、このバンドですが「全員19歳」とのことで、僕の年齢と「この子たちの親の年齢」はもしかすると誤差範囲、なのかもしれません。そして、親が音楽マニアらしく、親の影響で「ザッパ、ソフトマシーン等の過去の音楽をたくさん聞いていた」らしく、さらに、自身でも80年代/90年代の英国音楽はモチのロン、アフリカ音楽等も貪欲に聴き漁る「まさに音楽マニア君」のようなのです(しかもイイトコの坊ちゃん達みたい)。

ところで、90年代だとそのようなマニア性は「非演奏/記号としてのサンプリング方面」へ流れてゆくのですが、このバンドはその反動なのか「演奏/身体性」へのコダワリを強く感じるのでした。実際のところ今月体験した彼らのライブは、とても新人/19歳とは思えない「腰の座った演奏力」と「変幻自在な音色のセンスと音量/音圧の効果的なコントロール能力」と「奇妙なんだけど普段着を装う特殊な楽曲構成力」とを併せ持つというか、いやはや「驚くべき若者」だったのです。モグワイ的なホワイトアウトする轟音をアクセントに使いつつ、基本はクリーントーンアルペジオを淡々と繰り返すギター、ちょっと風変わり(変拍子もあり)なリズムを刻むドラムと絶妙なフラット感で跳ねるベースで構成される楽曲群は、やはり圧倒的に異質で次世代感を強烈に感じる(インタビューによると、ベースとドラムのパターンから曲を作り始めるらしい)。いやはや「本当にスゴイバンドが現れたものだなぁ」と、オッサンは感慨深く茶を啜るのであった。

http://www.myspace.com/bombaybicycleclub