日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

新譜聴き倒れ伍拾:第31回 Balmorhea の巻

Rivers Arms (Dig)

Rivers Arms (Dig)

上掲の30回以降、数枚08年発売の作品が続きます。で、この作品、印象的だったのはピアノの音/旋律が現代音楽テイストというか、グラスやガーランドを想起させる「カラッカラに透き通った音と旋律」で「あぁ、アメリカの音だなぁ」と思った次第なのです。次に印象的だったのは、マーク・コズレク師匠的なアコギのアルペジオで、これにストリングスによる音響テクスチャー/ドローンが被さった「スローコア」的な曲が多いので、純粋にスローコア作品としても素晴らしいと思います(と思って調べたら、この人達はピアノとギターの二人組ユニットだった)。なんというか、だだっ広いアメリカの荒野のただ中で、朝日が上がるのをジッと待つような、そんな心境になるアルバムです。

http://www.myspace.com/balmorhea