新譜聴き倒れ伍拾:第33回 Jasmina Maschina の巻
- アーティスト: Jasmina Maschina
- 出版社/メーカー: Staubgold Germany
- 発売日: 2008/04/29
- メディア: CD
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この盤を購入したHMV渋谷/三階の常設企画コーナーにて「ジャケは最悪だけど、中身は最高」的なコメントに釣られて試聴して、冒頭数秒で速攻でレジ行き決定したのがコレでした。あーもう「ヴァシティ・バニヤンのアレ」みたいなジャケだったら誰も彼もが「名盤!」とかって太鼓判を押す内容なのに、完全にジャケで損している…フィメールSSW好きなら完全にノックアウト&全曲安定した世界観なので、ゆっくりと長風呂のように浸りきれる素晴らしい一枚。08年に出た「現在性」を感じられる要素としては、やっぱりクリアな音の粒(解像度高め)と隠し味的に重ねられたアトモスフェリックな音響という感じですが、Jasmina Maschinaという方は音響/電子音ユニットが本業らしいので、この作品のポスト・エレクトロニカ/アフター・フォークトロニカ的なたたずまいは、そうしたバックグラウンドゆえなのでしょう。30回で言及した「Bobby and Blumm」ともども、もっと聴かれてよいアルバムじゃないかな、と思うのです。