新譜聴き倒れ伍拾：第38回 Anna Luisa の巻
続いてはブラジルの女性シンガー Anna Luisa のアルバムなのですが、このアルバムは「このカラフルなジャケ」そのままに、サンバのリズムを随所に感じさせつつ、ポップスとして気軽に聴ける同時代/普遍性を感じさせる一枚です。なんというか、米国の女性SSWに多い「カントリー・ミュージックとの地続き感」がブラジルゆえに「サンバやボサとの地続き感」に置き換わった感じというかで無条件に楽しいです（特に10曲目！のカリビアンなムードとの配合がステキ）。それと、冒頭の三曲はブラジルだからこその「フワッと暖かく、コロコロとした浮遊感」に転がされているような不思議な気持ちになる「名曲」が次々と畳み掛けてきてまさに「至福」なヒトトキを味わえます。
