日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

新譜聴き倒れ伍拾:第40回 Zelia Duncan の巻


Zelia Duncan / Pelo Sabor do Gesto

ブラジルの女性MPBシンガー Zelia Duncan の本アルバムは、ネオアコ/ギタポファンが聴いても「OKなのではないか」と思われる「爽快なクリーントーンwithショートディレイなアルペジオやカッティング」に「中性的でビターな渋声女性ボーカル(僕のすきな女性シンガーでいうとKaia辺りを彷彿とさせる男前ぐあい)」が被さって、とにかく理屈抜きでシビれカッコよくて「リラックス」できる稀有な一枚なのです。ものすごくツボすぎて、かえってうまい表現が見当たらないのだけど、ブラジルという枠でリスナーの幅が狭まってしまうのが本当に惜しい感じがします。ということで、10年後も愛聴している自分が余裕で見える程に本作は名盤だと思います(ちなみに、この作品も「音の解像度」が非常に高く、またアトモスフェリックな音響使いも非常に素晴らしい)。

http://www.myspace.com/zdoficial