日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

新譜聴き倒れ伍拾:第45回 ラジオゾンデ の巻

sanctuary

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以下、3枚ほど西荻窪に今年できたセレクトCD屋さん「雨と休日」で購入した09年発新譜について言及したいと思います。ところで、僕はこのCD屋さんのポリシー(例えばコレとかコレを読むと、すごくクリアにコンセプトがわかります)がすごく好きで、中央線の某所にカレーを食べに行った帰りにちょこちょこと店舗に足を運んでいたんだけど、基本「面出し」しのみのアイテム厳選/少数先鋭な「テーマ性の高い品揃え/非常に丁寧なコメント」や、全曲試聴可能な「開かれたスタンス」といい、お客さんを「音楽マニアか否かという凝り固まった視点」で限定するようなことがなく、また例えばカテゴリーも[day][night][rain]等のように「誰もが想像力を働かせることができるレベル」まで抽象化することで、例えば「よい音楽と出会う機会を自ら放棄している視野狭窄なジャンル縛りくん達」の視界をも拡げるような、そんな気配りを隅々まで感じる、ステキなお店なのでした。で、このCDですが、基本的には環境音/ドローン等によるサウンド・インスタレーションと「ゆったりと爪弾かれるアルペジオ」主体のアコギのセッションにより生み出されたアルバムで、日本発のユニットらしく「蝉しぐれ」等の日本的な環境音が遠くで鳴っていたりするので、お昼寝のオトモや静かな夜にヒッソリとしたい時に、非常に落ち着く音がゆっくりと流れてゆくのです(我が家のスピーカー:Jupity 301で鳴らすと、STARNET 野草茶寮の「空気感」がリアルに立ち上ってくるような、そんなCDなのです)。

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