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日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

新譜聴き倒れ伍拾:第49回 pol の巻


Pol / Queres Estar Solo

今年のベストアルバムには「惜しくも次点」って感じなのですが、次の10年を先取りした素晴らしい名盤(これまた from アルゼンチン)だと思います( domoticLisandro Aristimuno をハジメテ聴いたときの衝撃に近しいものがあります)。基本は、独特の靄がかかった「Kings of Convenienceのような」ボーカルと、解像度の高い音素材(アコギのアルペジオエレクトロニカ以降の電子音/環境音、チェロ等の弦楽器/ピアノ/宗教歌の声楽ハーモニー等によるクラシカルな味付け)の配置/構成の妙により、「コーネリアスの"MUSIC"のようなメロディの洪水」にも似た独特の世界観が展開されているのですが、そんな凡庸な表現では「この作品の本質的な魅力」を伝えきれなくて「さて、どうしたものか」と本当に困り果てています。

で、グリぐりグーグルしても大洋レコードさん以外、国内では基本的に誰も言及してないし、この作品に対する妥当な言葉/表現を自分が見つけられないことへの苛立ちの「八つ当たり」じゃないですが、音楽ジャーナリズムとやらは「アニコレ」とか阿呆みたいに連呼してサボってないで、きちんと音楽を聴け余な、と毒づく気持ちがフツフツと煮え立ちます(加えて、自虐的にシニカルぶって「CDが売れない」とか騒ぐ前に、お前らがキチント仕事しろよとか、強く強く思いました)。あ、スイマセン著しい脱線をしてしまいましたが「折角なので」続けると、音楽は「若者向け」であるとか「大衆娯楽」であるとかいう命題は、もう本当にどうでもいい過去の亡霊/遺物なので、これからの音楽の流通形態や販売形態に関しては「音楽を好きなヒト」や「音楽を必要としているヒト」のためにより具体的に最適化されるべき、なんじゃないかと思うのです。そういう意味では、やはり音楽の目利きの方が営まれているレコ屋/CD屋さんには、そのアーティストや制作者以上の声援/応援を引き続きしてゆきたいなぁ、とボクは強く思うので来年以降もCDやレコを「お店という場とヒトを介して」買い続けてゆきたい、そう思う次第なのです。

http://www.myspace.com/polsolo