日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

指令03:Wieland Samolak / Steady State Music の巻

こんばんわ「相方にブログを書かせて、はてな市民に戻ろう」のお時間です。いや、もう「はてな市民」には戻れたんですが、ちょっと調子が出てきたので「三夜連続」の更新です。そんな訳で、この企画もソロソロ本腰を入れて「難易度の高い作品」を取り上げてみたい、と思うのです。で、取り出したるは、その「音楽要素ゼロ具合」故に、もはやアンビエントと呼んでいいのかすら判らぬ不思議なアルバム、Wieland Samolakのおそらく唯一の作品「Steady State Music」です(1993年のリリース当時、クアトロWAVE3階のアンビエントコーナーで買いました)。


【依頼主によるウンチク、そして指令】
ジャケ裏に記された制作コンセプト的な文章によると、近くで聴くと騒々しい「クルマや鉄道やヘリコプター等のモーター的な音」が、「遠くから薄く絡まり合って、緩やかに変化して聞こえてくる」のをジット聴いていると、なんとも心地良いことに気がついて作ったアルバムだ、みたいなことが書いてあり、最後にはこのアルバムには伝統的な意味での「ハーモニーもメロディも音色すらナイ」とまで書いてあるが、はてさて、この所謂「音楽要素ゼロ」な音の波間に、貴君は何を見出すのだろうか。なお、今ではこのサイトからmp3がダウンロード出来るみたい(ちょい前までは、かなりなレア盤だったのに…)

【このアルバムを聴いた相方の感想】
さて3回目。いったいどんなの聴かせられんだろうか、とビクビクしていたところに「コレかよ!」。外出して何処か入ったときに、下手に「垂れ流しの音楽」聴かせられるよりは、空調の音だけゴーッと聞こえてくるほうがずっと良い、むしろそんな「無心」になれる空調の音が好きだなあと思うので、このアルバムもオモシロイ。ただの雑音ではなく、微かに変わっていくのが楽しい。外の車の音もこのアルバムの一部みたい。あ、虫の声が聞こえてきた(外から)。でもコレ、何分間続くんだろ…もういいよ…と思うと新しい波がやってくるのが、ニクいねえ。そういえばこういう「ジャンル」って、家でいい環境の再生機使って聴かなきゃ意味ないね。まさかコレ、ヘッドフォンして外で聞かないだろうし。だからこそ逆に「音楽要素が高い」のかも、となんとなーく思いましたよ。