日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

指令06:ZNR / Barricade 3 の巻

こんにちわ「相方にブログを書かせて、はてな市民に戻ろう」のお時間です。いや、もう油断していたら、あっという間に一ヶ月が経過して、あと数日で「はてな市民権」が剥奪されそうなので、大慌てでの更新です(先月の冒頭挨拶のまさに完全なるコピペ状況と思いきや、今回は既に市民権剥奪されてる余…)。そんな訳で、今回取り上げるのは、その形容し難い音故に、その感想がついつい常套句の羅列や、鳴ってる音の列挙になりがちな名盤 ZNR の Barricade 3(1976年)です。


【このアルバムを聴いた相方の感想】
優雅だけどどこか奇妙で、 フランスの宮廷音楽家が上品にぴろ〜んと弾いてるけどパンツ一丁だった。みたいな風で(酷い例えですね…)、狂ってる様が楽しい。午睡のお供に最適ではないかと。ヘンテコな夢をみることができそうです。

【相方の感想への依頼主のツッコミ】
パンツ一丁かぁ、たしかにキリリとした盛装の下で密やかにオムツを履いてるというか、表層的な奇行とかではない独特の諧謔感があるような。でも、ヘンテコとか狂ったとかっていう感じより、圧倒的に優雅で美しい音だと僕は思うんだよね、このアルバム。そして、このアルバムに漂う「表層は自由な振る舞い」をしながらも、基底に漂う「自意識の枷からは逃れられない諦念的な醒めた気分」っていう感覚がどうにも好きなのだ。