日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

旅先ではまず、その街のレコ屋を探す、のだ

先日、早めに夏期休暇を取得し、某所を旅行で訪れたのでした。しかし、ちょうど梅雨明けのタイミングで南に向かったが故に、ジリジリと夏の陽射しが「レーザービームのように肌を照射」する感じで局所的な日焼けをしてしまいました(他方で、相方は体力を存分にロストした故なのか、帰京後に夏風邪でダウン…)。

ちなみに、局所的な日焼けの原因はズバリ「首周りがdefaultでデロンとだらしない、ジャームッシュTシャツ」のお陰なのでした。いや、わざと首周りを予めだらしなくデロデロに設計していると思うのですが、お陰でノーガードな鎖骨のアタリが「ゆでダコ色」になりました余。というか、前回のエントリー時点では990円だったのが、その後ユル〜く770円(現在はヌなんと550円)になっていたので、思わず旅行用衣装(というか自分罰ゲームネタ)として4泊5日=5枚ほど購入したのが仇となりました(シクシク)…

という本題からの脱線はさておき、訪れた某所では上掲写真の一軒しかレコ屋(中古レコ屋)を発見できませんでした。そして店内を眺めると「メイン狩猟場」がネット・オークション直結な感じだったので、此処ではない何処かへと奥の方の暗闇の「動かぬ在庫ゾーン?」を探索していると、埋蔵物がイロイロとありました。しかし、暑さで体力激減した我が身では当該ゾーンで「アクロバティックな姿勢でレコを探す」のは困難を極め、結果として探索は主にNWコーナー界隈に限定、購入したのは上記4枚の安レコ達に留まりました*1。しかし、探索の過程で「その昔は、トンがった洋楽好きな若者たちが集った」んだろうなぁ、という雰囲気が漂うレコ棚からオッサンはホンノリと「哀惜」を感じました。

ところで、ここ数年で訪れた「県庁所在地な街で中古レコ屋巡り」だと、どの街が良かったのかなぁと考えているのですが、まずはアクション・タイムさんが印象的な盛岡かなぁ、サヴァサヴァを二枚保護した金沢もよかったなぁ、でも岡山と鹿児島もいいお店が幾つもあったなぁ、とかイロイロと記憶が蘇ります*2

そして、旅レコの醍醐味はレコ棚から漂う「その街の、過去と現在の音楽好きな人たちの空気感を幻視」することにあるのではと感じているので*3、ネットにダイレクトに接続して「街場感を薄めているお店」よりも、そうでないお店の方が「旅人目線では嬉しい」ところではあります。でも、やっぱりネット経由で「地域を超えて、日常的に買い手を求めないと厳しい現実」も他方ではあるのだろうなぁと考えると、そんな旅人目線はお店にとっては迷惑というか、オッサンの郷愁でしかないのかもなぁ、とも考え込んでしまうのでした…

*1:大量の7インチコーナーは、全てくまなく探索しておきたかったのですが、体力が…

*2:もちろん、大阪、京都、福岡、名古屋あたりも過去に巡ってはいるのですが…

*3:純粋に、探していた盤に出会えた場合の「喜び」という観点もありますが