連想ワープリスニング第一回: Neil Innes / Off the Record
昨年の暮、ケヴィン・エアーズ音源をボソボソ聴いていた中で、それまで未聴だった「June 1st 1974」ですごく好みのギターだなぁとクレジットをみると、そこには「オリー・ハルソール」の名が。恥ずかしながら彼のことをよく知らなかった自分(大恥)がいて、そこから辿ってゆくと、パトゥとかテンペストとか「昔聴いたことがあるけど、当時はよく理解できないまま忘却」していたバンドでギターを弾いていて、も一回それらを聴いてみたりして、でもやっぱりケヴィン・エアーズとの共演時の方が好みだなぁと思ったりしつつ、今度は(彼が関わった)ラトルズを改めて聴き返してみようかとか、思っていた年明け。
そんなことを脳裏の奥底に放り込んだまま年が明けて、急遽閉店のお知らせが舞い込んできたフラップノーツ*1に足を運んで、なんとなく棚を眺めていてふと「グリムズ」の仕切り板のコーナーにあったこのアルバム(国内中古盤)を手にとった。
- アーティスト: ニール・イネス
- 出版社/メーカー: ミュージックシーン
- 発売日: 1995/09/25
- メディア: CD
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ニール・イネス…あ、ラトルズのヒトだと思い出し、ジャケからも良さそうな気配が漂っていたので、即購入。で、クレジットをみると、ギターに「オリー・ハルソール」の名もある。あぁ、そういう無意識過剰もいいなぁ〜と思いながらCDを再生してみると、すごく良い塩梅で様々なジャンル&時代&国へとアチコチに発散しつつもキチンと筋が通っていてスッと流れるように聴き入ることができて、しかも音が楽しい!そして歌詞に散りばめられた諧謔!
本当に、自分のようなイマは無き「クアトロWAVE」仕込みの「ジャンル&時代&国境レスにアチコチへとワープリスニング」するタイプの90年代リスナーには本当にたまらないアルバムだったのであります。
ということで今年は、自分の無意識過剰起因で繋がった音盤を、「連想ワープリスニング」ということでシリーズ化しつつ、アチコチのつながりを事後的に発見しながら「それらワープリスニングの記録」をここに記載することにしようと思うのであります。そして、そのような試みを記録することで、無意識過剰にワープリスニングすることを可能にしてくれた(素地を形成してくれた)愛すべきレコード屋さん*2への感謝の意*3を示しておきたい、そう思うのであります…