日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

記録:基底気分を形成する10枚の音盤【46歳版】

さて、1年ぶりの「はてな更新」だ、ということで 恒例の「今年度の新譜からベストアルバムを選ぼう」と購入した音盤たちを眺めながら、実は「微妙な物足りなさ」というか「や、悪くないンだけどワクワクしない」気配というかをモヤモヤ感じていた年の瀬なのでありました。
ンが&他方で、まさに今月たまたま中古で手にした アレックス・チルトン の「Loose Shoes and Tight Pussy」を聴いて、すーっと「ココロの根っこからジワジワ滋養が染み込んでゆく」ような感じというか、或いは「ワクワク/ジワジワが同時に満ちてゆく」感じを不意に味わったことにより、なんか「新譜から新しいオトの萌芽を見出す」ことに「重き」をおくようなベスト盤の選び方に対して急速に興味が薄れてきた。
というか、毎日の気分のベースをなしている「自分の基底気分を形成する音盤たち」の変遷を記録することの方が重要な気もしてきて、ちょっと10枚ほど選んでみようかと並べてみたのが下記の10枚(補足しておくと、どの音盤もほぼ毎回 〜最後の曲まで聴いたところで、また頭から聴き出す〜 を繰り返す率が高い)。
で、この「基底気分を形成する10枚」には、先のアレックス・チルトンの音盤のように「最近出会った中古盤」も含まれる一方で、20代や30代だったら確実に挙げていたような「青春の一枚的な音盤」があっさり落選していたりしているのを俯瞰してみるに、こういう「ゆっくりと遷移する基底気分の変化」こそが記録しておくと面白いのかもなぁと思ったりもするのです。
いやぁ、しかしこうして並べてみると46歳のおっさんの基底気分としては割と「年齢相応なラインナップ」なのかもしれないなぁと思いつつ、20代の自分や60代の自分と「自分会議」してみたいものだと妄想する、そんな年の瀬なのでありました。

Still Life With Guitar

Still Life With Guitar

Peel Sessions

Peel Sessions

Live in Italy

Live in Italy

You Can Make It If You Boogie

You Can Make It If You Boogie

ア・ヴィア・ラクテア

ア・ヴィア・ラクテア

Blue Afternoon

Blue Afternoon

Peluson of Milk

Peluson of Milk

Only Life

Only Life

Spectrum Between

Spectrum Between

ちなみに 2015年 購入した新譜たちは…

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計47枚で、内訳は「ブラジル・アルゼンチン界隈が16枚」「一部アジア含む日本界隈が21枚」「英国・米国界隈が10枚」で、基本的には2015年に発表された新譜音盤(含む2014年発表〜2015年輸入)で構成される感じなんだけど、その中から「一枚だけ」選ぶとしたら Cicero の「A Praia」が2015年の新譜ベストアルバム、かなぁ(いや、去年も書いたけど、Cicero と Ogre You Asshole の地下水脈?での繋がりっぷりには本当にグッときます)

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