はい、2016年12月31日の投稿以来の「まさに1年ぶりの投稿」で、またまた記憶の底の「はてな記法」を思い出しながらこのエントリーを綴る48歳のオッサンな訳です。
ちなみに、2016年の「音盤探索模様」はこんな感じでした…
commonplace.hatenablog.jp
ところで、2017年は「新譜の購入方法」を試験的に下記のように変えてみたのだけど…
- ネット上&AppleMusic内を徘徊し、気になった新譜音源をとりあえず AppleMusic のライブラリに追加
- スピーカー経由で鳴らして&聴いてみて、これは「OK」ってなったら購入用プレイリストに追加
- レコ屋かアマゾンで対象音源の「CD」か「レコード」を購入
で、年初から 1) の新譜音源数がグングン増えていたものの、同時に 3) に至る新譜=購入数がかなり減ることも予想できたので、年末に 1) と 3) の数値を比較しつつ、少し「分析」などしてみようかなと考えていたのでした。
そして、その結果は…
Apple Musicで聴いた2017年リリースの新譜が 293作品/2695曲(2016年は155作品)、CDで購入した新譜が 35枚(2016年は43枚)、アナログで購入した新譜が 7枚(2016年は未集計)でした。
つまり 293作品の候補から、実際に購入に至ったのが 42作品 ということで、マテリアルの購入率は僅か 14%という結果に…
他方で、そもそも「別途わざわざ、同じ音源をCDやアナログで購入する意味あるのか?」って疑問が湧き上がるとは思うのだけど、Apple Musicで突如配信が停止されカタログから消えた旧譜音源が幾つかあったのを目にしたり、またサービス自体が消える可能性(iTunesのダウンロード販売とか)も考慮すると、やはり気に入った音盤はマテリアルで保有しておかないと「後で後悔する」と明確に判ったので、2018年も間違いなくマテリアルの購入は続けることでしょう。
他方で、Apple Musicで様々な新譜を「気軽に&きちんとスピーカーで鳴らして」聴くことができる環境が手に入ったことで、メガストアなどの試聴機(あまり環境がよくない)で聴いて判断を誤ることや、同じく試聴できないお店での「過剰な推薦コメント」に騙されることもなくなり、その結果「外れ率」がだいぶ下がりました。
んが、年初に大規模な断捨離(文庫本・漫画・CD・レコ・楽器)を行い「空間と精神に新たな余白を作った」こともあり、いたずらに「モノが増える > 結果、空間の余白が無駄に消費される」ことに対して厳しい目を向けて暮らしていたので、今年の新譜摂取方法はそのような意味でも有効だったのかな、と思うのです。
しかし、購入した 42作品 及び AppleMusicのライブラリに追加した293作品 を、ザザっと一覧してみると、なんだか結構「偏り」が強めに出てるなぁという印象があるのです。つまり、せっかく自由に聴き漁る環境を手に入れたものの「どれぐらい自分が冒険したか」については、微妙な結果に終わった感じというか。なんというか、未知のアーティストへのアプローチは確実に50%は超えていると思うのだけど、ではジャンルや地域的なバラツキはどうかと言えば、どうにも偏りが激しい(結局、ここ数年の傾向をなぞるように、英米&日本&ブラジル&アルゼンチンが過半数…)。
この感触、2017年の10枚を選んでみたところで「ほぼ確信」に変わった。下記は、別のとこに書いたテクストなのだけど、これ間違いなく「聴く側」である当方の「加齢の問題」なんじゃないか、と思うのだ…
んが、なんだろう、2017年は「トレモロ」で「プリファブっぽい」メローな音がアチコチの基底気分だったのだろうか?なんというか「偶然の一致」としか思えないような感じで、「トレモロ」で「プリファブっぽい」メローな音が、何故か日本とブラジルとアメリカから、ポツポツとリリースされたことに、ちょっと驚いた。が、それは単に「聴く側の加齢の問題」なのではないか、という疑いの眼差しを自分自身に向けつつ、引き続き各所のベストアルバムを眺めつつ振り返りを…
こんな結果になった要因の一つに、AppleMusicの再生ログからオススメの未聴新譜を推薦する「New Music Playlist」とかのレコメンド機能の影響もあるのかもしれない。或いは、参考にしている情報源含め「フィルターバブル」の中に当方が深く閉塞してしまっていて、さらに追い討ちをかけるように「推薦とログの反復」から「フィルターがどんどん自閉的に強固」になってしまっているんじゃないか、という疑惑もあるのだ。そんなこんなで、そういう自分の「自閉的なフィルター」を超えて、外側から「?」とか「!」を引き起こす偶発的な邂逅の場として、やはり「実店舗での出会い」って大事にしたいなぁと思いつつ、しかしそういう役割が有効だったのって「どちらかといえば、中古レコード屋」だったなぁという感触もありつつ…
という前置きをしつつ、加齢とフィルターバブルの所産かもしれぬ「2017年の10枚」を以下に展開しておきます。来年はもう少し「ジャンルや地域」に幅出しをしたいなぁと思いつつ…