日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

陽だまりでホクホク

年末から今日まで実家に帰省 (ッても、自転車で20分の距離なのだが・・・)。

ずーっと天気がよかったので、日中は陽だまりでホクホクしながら、文字通り「ぼけー」っと過ごす。ぼけぼけしている間は、音楽もなし、読書もなしって感じで、静かな正月の住宅街のサウンドスケープに身を委ねつつ、特に何も考えることなく、寝入ったり、目を覚ましたりを繰り返し夕方を迎えるという具合。

そして、日が暮れて昼間の「ホクホク感」を反芻しつつ思ったのが、陽だまりでホクホクしているその世界では、退屈という類の「欠乏感」を感じるような「隙」なんてありはしない、ということ。だって、太陽の光りに包まれていると、圧倒的に平和な心持と安心感で満ち溢れた感じになるのだから。

なにやら「太陽は偉大だなぁ」などと素朴かつアホみたいなことに感心しつつ、「ははぁ」と陽だまりで眠るネコの気持ちよさそうな顔を思い出し、成る程、成る程としきりに頷く。そして、縁側の陽だまりで「ノほほん」としているお爺さんとか、ネコとかを思い返すにつれ、人が退屈と無縁な生活を送るための秘訣は、斯様な住環境の伝統にも受け継がれ、息づいているのだなぁ、と一頻り感心し、今度は何度も「ふむふむ」と頷いてしまうのであった。

※ちなみに、当方が住んでいる部屋は、見晴らしは良いのだが北向きで全く太陽が差し込まないのであった・・・