日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

今月のスタジオボイス

今月のスタジオボイスが、なんとなくノイズ特集ぽかったのとグレン・ブランカの名前が目に付いたので、あまり内容を確認せずに購入したが・・・。よく読んでみると「う〜ん、薄っぺらい内容だなぁ」という印象。ノイズというとすぐに Throbbing Gristle っていうのは安易以外の何物でもないよなぁ・・・

それと、80年代当時も思ってたのだけど、音が抽象的だからつって、やたらと小理屈をならべたてるのもよくないよなぁ(ニューアカとか大嫌いなので僕は・・・)。理屈じゃやなくて「音」なんですと思うのだが・・・

平均律の呪縛との戦い、間のとり方への飽くなき探究を語る灰野敬二のインタビュー(勿論音楽も)はいつも素晴らしいし(最近の例:ギターマガジン2月号)、音は波動であることを起点にこれまた飽くなき探求を続ける日本の先鋭的音響実験集団の WRK とか、単音持続音の可能性の探求者 Phill Niblock や Giacinto Scelsi とか、鉄の玉がぶつかる時の振動や独楽の回転とかの具象音に着目した Francois Bayle とかさ、No Wave とかで無理やり頭でっかちに括って語るより、もっと黙々としかも根源的な音響探求を続けている人達をしっかりとりあげるべきじゃやないのかなぁ、と思うのだが。

あと95年に、世界同時多発的に PanasonicRyoji Ikeda、Pita が出現した衝撃とか、もっと書くべきこと沢山あると思うのになぁ・・・

ついでに書いておくと、ギターマガジン2月号の特別企画「轟音、爆音、ノイズ・ギターの世界」の方が圧倒的に素晴らしい企画・編集だと思う。

と、ぐだぐだ書いたのは、なんかニューアカ系というかインチキ臭いアート評論家系(気取り)の人達がこの領域の音楽を知ったかぶって偉そうなこと書いてるのがとにかくウザくて、それを吐き出してしまいたかった、という次第(あ〜ヤダヤダ)。