日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

コンテンツ産業と退屈について


http://d.hatena.ne.jp/solar/20040530

『《陸這記》 crawlin’on the ground 』の上記記事を読んだのと、先日大学時代の友人とメールやり取りした中で感じたことが、なんかシンクロしたのでちょっとメモ書き。

某国立大学にアニメのコースができたのに象徴的なように、これからの日本の産業は「モノ」から「コンテンツ」にシフトっていうのが産官学の共通認識だったりするのかなぁ、というのが最近の著作権法改正の話や「e-Japan」構想に見え隠れしているのだけど、でもよ〜く考えてみると「コンテンツ」っていうものはある意味、退屈な社会でこそ、その商品というか市場価値が高い性質のものではないのか、という気がするのだ。。。

ものすごく端折って近代を俯瞰すると、産業革命以降の工業化の中で、労働者が生まれ、その流れで人々は村落共同体から離れ都市化が進み、フォーディズム的な大量生産による生活の機械化の中で余暇が生まれ、退屈が問題になり、その流れでの退屈しのぎ産業(余暇産業?)が生まれ、って具合なのが、現在に至る道なんじゃないかと思うのだ。
で目下の、産業が「モノ」から「コンテンツ」にシフトっていう命題が本当だとすると、従来的な価値観すると、社会はある種末期的な様相(人間疎外の最終ステージ?ってのは大袈裟か。。。)を呈しているようにも思えてくるのであるが。。。


う〜ん、しかしうまい言葉が浮かばないというか、ヒントは掴んだ気がするけども、まだまだ思索レベルが浅いなぁ。。。