日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

今日のBGM:夏の終わりの一枚


スチャダラパー 「5th wheel 2 the coach」 ASIN:B00005GLNB


夏も終わりだなぁ、というところで『サマージャム’95』が聴きたくなり、CD棚から上記のアルバムを引っ張り出す。いやぁ、イントロのループから「夏の終わりの浜辺、傾きかけた海の家、喧騒の後の寂寥」をがっつり呼び起こすその感じ、そして BOSE と ANI の絶妙なリズム、調性で重なり合う「ゆる〜いライム」*1が、夏の盛りのことをラップしてるのに、夏の終わりを感じさせるというか、いやぁコレはマジで名曲ですよ。SHINCO のトラックも、東海岸HIP-HOPの極北 MAIN SOURCE とか GANG STARR みたく、ジャジーなネタをぶっといビートの上でストイック使いしてて、全体を通して目茶苦茶かっこいい*2


その他の曲も、小沢君も真っ青な文学的なライムが連なる『B-BOYブンガク』、とにかくいつ聴いてもゲラゲラ笑える小学生魂な『ノーベルやんちゃDE賞』、BOSE と ANI のネガポジ逆転傑作ラップ『南極物語』、スチャダラ的ゆる〜くてでも鋭い風刺ライム*3『5th wheel 2 the coach』、なんなのめっちゃヤバイっすよ、とこれまた「言葉の極北」との「壮絶な戦い?」を描いた大作『ドゥビドゥWhat?』、遅刻ネタから時計の発明は僕らに三つの不幸をもたらした、なんて具合に拡散飛躍するフレーズがコレまたナイスな『ザ・レイト・ショウ』、そして松本隆も真っ青なストーリー仕掛けで展開しつつもゆる〜くてセツナイ『フロム喜怒哀楽』*4


ということで、このアルバムは後世に残すべき俺的名盤100選に加えたい感じでリスペクト
 

*1:例えばホレ「そうなるってコトはもうアレだ熱めのお茶だ、意味深なシャワーだ」とか

*2:そいや、ひところDMRのレコ煽り紙では「イナタイ」という言葉がやたら使われてたけど、アレってどんな意味だったのかなぁ。。。

*3:『門戸の広さは放送大学並』という名フレーズ含む名曲

*4:『おいおいここはドラえもん工場かぁい?』で爆笑