今日のBGM:夏の終わりの一枚
スチャダラパー 「5th wheel 2 the coach」 ASIN:B00005GLNB
夏も終わりだなぁ、というところで『サマージャム’95』が聴きたくなり、CD棚から上記のアルバムを引っ張り出す。いやぁ、イントロのループから「夏の終わりの浜辺、傾きかけた海の家、喧騒の後の寂寥」をがっつり呼び起こすその感じ、そして BOSE と ANI の絶妙なリズム、調性で重なり合う「ゆる〜いライム」*1が、夏の盛りのことをラップしてるのに、夏の終わりを感じさせるというか、いやぁコレはマジで名曲ですよ。SHINCO のトラックも、東海岸HIP-HOPの極北 MAIN SOURCE とか GANG STARR みたく、ジャジーなネタをぶっといビートの上でストイック使いしてて、全体を通して目茶苦茶かっこいい*2。
その他の曲も、小沢君も真っ青な文学的なライムが連なる『B-BOYブンガク』、とにかくいつ聴いてもゲラゲラ笑える小学生魂な『ノーベルやんちゃDE賞』、BOSE と ANI のネガポジ逆転傑作ラップ『南極物語』、スチャダラ的ゆる〜くてでも鋭い風刺ライム*3『5th wheel 2 the coach』、なんなのめっちゃヤバイっすよ、とこれまた「言葉の極北」との「壮絶な戦い?」を描いた大作『ドゥビドゥWhat?』、遅刻ネタから時計の発明は僕らに三つの不幸をもたらした、なんて具合に拡散飛躍するフレーズがコレまたナイスな『ザ・レイト・ショウ』、そして松本隆も真っ青なストーリー仕掛けで展開しつつもゆる〜くてセツナイ『フロム喜怒哀楽』*4
ということで、このアルバムは後世に残すべき俺的名盤100選に加えたい感じでリスペクト