日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

今日の一枚:どんなに意気込んでも出音はヘナヘナ


Halftime Oranges 「Clive Baker Set Fire To Me」 ASIN:B000007ZCJ


上記は、地味だがステキなネオアコバンドである PO! なんかも出している Rutland Records から、1996年に発表された UK ネオアコバンド Halftime Oranges の1枚目。中身はジャケットが示すとおり、素朴な UKサッカー愛好青年達が集ってバンド組んで、サッカーに捧げる曲を沢山作ったんで聴いてください、みたいな全15曲。とにかくサウンドは「爽やか疾走アルペジオ」と「冷たい冬の空気に高らかに鳴り響くトランペット」具合が「ハイランドでキラメキ」なネオアコ魂炸裂なんです。

しかしながら、 肝心の Vo. がこれがもう、本当に「今にも泣き出しそう」な「ヒヨワでカボソイ声」でボソボソ&ヘナヘナと囁くように歌うんですよこれが*1。いやぁ、ヘナヘナの王様パステルズと比べても、この Grant Madden 君のVo.はもう比較にならないほどヒザ砕けでプシュ〜って感じで、まさに「脱力の極北」なのです*2。まぁ、普通はこのヘタレ Vo.でがっくりきて、みんな駄盤認定してしまう、のかもしれませんが、その「キラキラ」と「ヘナヘナ」のコントラストがどうにも「スルメ成分」を分泌しまくるのか、このCDは何故だか不思議と96年当時からの僕の愛聴盤となっているのです。


で、このバンドのファンを探していたら、以下のお二方のサイトでレビューを発見*3

http://www.jah.ne.jp/~fukufuku/footie_songs/else/halftime_oranges.html
http://www.eonet.ne.jp/~onmymind/mydisk/halftimeoranges.htm


ちなみに何故また急に「ヘナヘナ」指向かと言えば、昨日 id:plagio 氏に貰った「2.5次元選曲CD」の影響が大なのですた。

 

*1:サッカーへの溢れる愛がこれでは伝わらんのでは、という余計な心配までしてしまうのだ。。。

*2:に反して、とても素晴らしいメロディというか曲を作ってるのが、これまた不思議

*3:このヘナヘナだけど「素晴らしき一枚」が皆お気に入りみたいで単純に嬉しいなぁ。