日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

LUNA @原宿アストロホール


私が最も敬愛するミュージシャン3名の内の一人、ディーン・ウェアハム師匠率いる LUNA ですが*1、突如解散*2という悲しい知らせとともに急遽決まった最終来日公演。仕事を早めに切り上げ、悲喜交交な感じで、会場の原宿アストロホールにお出かけしました。

ライブが始まり、ステージに現れたディーン師匠を見ての第一印象は、ギター仙人ヴィニー・ライリー(Durutti Column)を彷彿とさせるというか、なんか老けたなぁ+疲れているなぁ、でした。ところで演奏が始まると、ベースは下手くそだし*3アストロホールPAはさらに下手くそだし*4といった、人をがっかりさせるよなマイナスポイントが目立つ感じだったのですが、ディーン師匠はそんなことなど我関せずと言う感じで、マイペースに素晴らしい歌声とギターを聞かせてくれたのでした。ちなみに、演奏曲目は新作を織り交ぜつつも、Moon Palace、Bewitched、23 Minutes in Brussels、Rhythm King、Tiger lily、Indian Summer などの名曲織り交ぜ、割とバランスよく演奏してくれました*5

ディーン師匠はというと、たまーに客席に向けてニコッと微笑む以外は、アンプやモニタスピーカーに向かってギター弾いて、淡々と演奏を重ねていくので、気が付けばあっと言うまにアンコール三回目。ここで、まさにLUNAとして日本で最後の最後に演奏されたのが、私が一番大好きな曲 California*6 でした。もうイントロの「ハーフトーンなワウでスィートに転がるギターのメロディ」が流れた瞬間に、目頭が熱くなりました、というか不覚にも泣いてしまいました。そして「あぁ、これが最後なんて信じられないス、なんとか音楽だけは続けて欲しいなぁ」と切に願いつつも、ディーン師匠の疲れきった顔を見てると、何だか酷だなぁとも思えてきて、非常に複雑な気分でした。

ちなみに昨日10/14の公開録音@NHKは11月10日のNHK-FMライブビートにて放送される模様です。
 

*1:その他はソニック・ブーム師匠、マーク・コズレク師匠

*2:解散理由 http://www.fuzzywuzzy.com/docs/news.html

*3:が、ディーン師匠の現在の彼女なので許す ASIN:B0000D1FL9

*4:音のバランス悪すぎ、さらにディーン師匠のギターソロになっても出音のレベル上げないとか、学園祭の素人PA以下だよ本当に。。。

*5:1stからは1曲もやってないような気もしたけど、大好きな Bewitched ASIN:B000002HEY と Penthouse ASIN:B000002HJ2 の収録曲が多めだったので気にならナイす

*6:Bewitched 収録 ASIN:B000002HEY