日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

ゲルショッカーの恐怖


突然ですが、仮面ライダーに出てくる悪の組織「ゲルショッカー」には九つの掟があり、その七つ目に「遅刻したものは殺す」という掟があるのです。最初は、なんじゃそりゃと「区区区」と笑っていたのですが、本日確認のため仮面ライダー第80話「ゲルショッカー出現!仮面ライダー最後の日!!」を鑑賞していたら、衝撃の事実を再認識することとなりますた。


ゲルショッカー隊員は、従来のショッカー隊員等比にもならない高度な戦闘能力を有し、戦闘時の雄叫びもショッカー隊員の「イー」のような間抜け具合ではなく、「ギー」というより力強いものなのですが、そこには悲しい宿命が背負わされていたのです。ぬなんと、ゲルショッカー隊員達は、「ゲルパー薬」という特殊薬品を三時間毎に服用しないと、体が燃え出して消滅してしまうのです。裏切りを未然に抑止するためとはいえ、なんという恐ろしいシステムでありましょうか。

しかも、三時間という周期はあまりにも短すぎます。これではゆっくり睡眠などできないし(もしや3時間という単位はレム睡眠の周期を考えている?)、うっかり長い映画やライブなんて見にいけないし(映画館の隣の席で突然燃え出す人がいたらその人はゲルショッカーの人です)、作戦活動も迅速かつ的確に完遂して基地に戻らないとお薬もらえません(ふぬぅ、残業は即ち死ですから業務中にネット巡回して息抜きしてる間もありません)。ぬなんて合理的かつ恐ろしい組織運営でしょうか・・・

そして、ゲルパー薬摂取の時間に遅刻したら、即ち死んでしまう訳ですから、掟の七「遅刻したものは殺す」はこのことを示していた訳です。お、恐るべしゲルショッカー首領ブラック将軍です。


しかも、この第80話ではゲルショッカーへの組織変更に伴い、旧組織のショッカー構成員は粛清=皆殺しの目に合うわけですが、35歳にして当時の映像を見返して見ると、バラバラ死体や首吊り獄門という具合に、まるで江戸時代の見せしめ処刑を彷彿とさせる、非常に残酷なシーンのオンパレードでビビリます。ショッカー隊員達が可哀相になります、本当に。