30年ぐらい練りに練った熟成かつ濃密な情報を摂取したいのだ
なんというか、読書といえば最近は、電車での移動時間の合間とかを利用して仕事関係の新書を読むことが多いのだが、はっきり言って最近の新刊新書は「果汁5%程度で果物ジュースを名乗るかの如く」正味が薄い上に、刺激物的な合成ケミカルな水増し感が強く、読後な後味の無さったらありゃしない、というか「読了した満足感で賢くなった気分を手軽に味わえる」以上という按配だったりする。
だもんで、ものすごく口寂しい気分で一杯だったりする、ボクなのであった。そして、ネット上から摂取するマス記事やブログ等のコンテンツも、数時間程度でコリッと生成、或いは「コピってメモられたミーム」の氾濫が洪水で、豊漁感と豊穣感のクロスカウンターに誰もが「ゲップで言うヘロー」だったりもする。あーもう、やだやだぁ「30年ぐらいオナニーレスで濃厚になった精液」のような「ドロドロに練りに練ったコンテンツが読みたいよ〜」と欲求は螺旋階段でエスカレーション、踊り場知らずに急上昇なのであります。
いや、別にだったら文章なんて「一切摂取しなきゃいいじゃんか」って考え方もあるのだけども、追えば去り>意味を留めようにも「流れては消えるのみ」なパロールだけの世界はなんだか頼りなくていやなんじゃぁ、もう「ジュワイヨクチュールにエンゲージな円環の如き確かさ」を示すエクリチュールが欲しいじゃぁ、とココロの奥底が「にゃーにゃー」叫ぶ、そんなセンチメンタルな秋風が焼き芋のスメルを運んでくる、そう今はオータム、誰もが汚染値な季節なのです。
ということで「1日に1ページ読む進めるのも至難の業、しかも次の日には前日読んだ1ページの内容の復習から始めないと理解不能な、そんな類の書物」でも読もうかなとか思案して、その至難を思考して「ワクワク」しつつ、途方に暮れる、そんなボクなのです。
あぁ、早く下記の書物辺りをゆっくり読み耽りたいなぁ・・・
形而上学の根本諸概念―世界‐有限性‐孤独 (ハイデッガー全集)
- 作者: マルティンハイデッガー,辻村公一,上妻精,門脇俊介,A.グッツオーニ,茅野良男,大橋良介,H.ブフナー,Martin Heidegger,Severin M¨uller,川原栄峰,セヴェリンミュラー
- 出版社/メーカー: 創文社
- 発売日: 1998/07
- メディア: 単行本
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