新譜100枚聴き倒れ〜第52回 Black Strobe の巻

Burn Your Own Church (Dig)

邦盤のオビの煽り文句には「ゴス」なんて文字が踊ってたけど、嘘つくなよ。どっちか言うたら、キリングジョークとかニッツァーエブっていうか「インダストリアル」じゃよコレ。なんて当時を知らぬ若者にはどうでもよい呟きを吐き捨てつつ、なんでもゴスで括ればオッケーなのか、おいレコ会社のそこの奴って具合に毒づくボクがいるのでした。そんな戯れ言はさておき、なんか微妙に懐かしい気持ちにさせられる一枚、なのでありました。まぁ懐かしいという時点で、特段の「違和感」というか「新しさ」はあまり感じていないのだけど。で、デステクノ風味が一握り感じられる瞬間と、その発酵した残滓物とでも言うべきニューレイブ風味の「フリカケ的な味付け」が、きっとこのユニットのコア・コンピタンスなんでしょね、とか思ったりもしました。が、やるなら徹底的に突き抜けた「無意識過剰な下品さ」をブチマケて欲しかった。なんか、半端な気持ちで「インダストリアル」には手をつけない方がよいのよね。なにしろ、時々接触不良でダダを捏ねていた実家のオーディオシステムも、ミニストリーの「詩篇69」を爆音で鳴らすと「瞬殺でピシッと治った」ぐらい、なんだからね。もうちとピリッとしてもらわないと困ります。

音源は MySpace: Black Strobe 参照

ということで、ようやく残り半分を越え、後半に入った余（虫の息・・）