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日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

新譜100枚聴き倒れ〜第54回 DJ CAM QUARTET の巻

music

Rebirth of Cool [12 inch Analog]

Rebirth of Cool [12 inch Analog]

実は、まだ書いていない新譜が10枚以上も溜まっているのですが、そいつらを差し置いても「どうしても言及したくて、イテモタッテモいられなく」なってこの新譜について言及することにしたのであります。

90年代中期のムーブメントであり、当時の当方が文字通り熱烈に入れ込んでいたアブストラクト・ヒップホップの、その中心にいた人物である DJ CAM(フランス人)が、JAZZミュージシャンとともに人力演奏(ビートメイクは当然、カム本人)で、ニュースクール・ヒップホップ(特にインスト)への深い愛が滲み出るカバーアルバムを、感涙で眼前が霞むようなそんな一枚を、ひねり出してきたのですから、それはもう(言葉にならない)・・・

しかも、1曲目がコモンセンスの「Resurrection」のカバーなんですよ、中年男子の皆さん。というわけで、イントロのループが鳴った瞬間に、瞬刹で早漏&昇天しつつも、コンマ・ゼロ秒で復活するような、キオツケ&ヤスメの繰り返しで、もう人間である前に「一握りの土塊」にでもなってしまったようなそんなヘロヘロなココロモチなのであります。この他にも、DJ PremierNAS や Jeru the Damaja や Eric.B & Rakim のカバー、Jay Dee へのトリビュートなんかが、人力演奏で「愛ある REBIRTH」されており、それはもう(言葉にならない)・・・

最近、「新譜聴き倒れ」の途上でアンダーグランウド・ヒップホップとかアンチコン系のヒップホップなんかも試聴して、どれもこれも「あんまりピクってこない」んだよねぇ「このオスマシ野郎どもが」とかって思ってたのでしが、その理由が判ったような気がする三十九の夜。

様式追従とか、頭でっかちなアイデア(流行りの音からいいとこどりの寄せ集め=おれの素敵な編集センス)だけじゃダメなん余、いやもっというと「DAWでヒップホップしてもダメ」なん余、情念込めてパッドを叩いてナンボなん余、不便なマシンでループのタイミングを丹精込めて調整しているうちに芽生えるネタへの深い愛があってナンボなん余、とか燃えたぎる熱い思いを胸に仕事に励む中年オヤジ:三十九歳なのでありました。

ということで、目標達成まであと残り46枚・・・