冬になると聴きたくなるアルバム、そして暫しの思索
もはや「初冬の風物詩」と化した、冬が始まると「ジョンカニくんを聴きたくなる」病は、もう20年ぐらい患い続けているのでまぁ、もはや「冬の匂いの予兆」で過敏に条件反射するぐらいに中毒症状(?)を示す我がココロなのですが、今年はジョンカニくん以外でも同じような病を発症させている「冬になると聴きたくなる」アルバムを二枚ほど選んでみたい、と思うのです。
ということで、選んだ以下の二枚。実は二枚とも、2003年の12月に出会って以来、僕のココロの名盤ベスト100に常駐している作品なのです…
- アーティスト: Sondre Lerche
- 出版社/メーカー: Parlophone (Wea)
- 発売日: 2002/09/17
- メディア: CD
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- アーティスト: Kevin Tihistas Red Terro
- 出版社/メーカー: Rough Trade
- 発売日: 2002/07/29
- メディア: CD
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っていうか、入手した時期をササッとトレースできたのも、2003年の11月にココ(はてな)でブログを書き始めたから、なのですが、8年前の自分=34歳と計算してグハっとなりました…そりゃ体中のアチコチに白髪も増えるし、体力も落ちるよなぁと…しかし、8年前の自分は、40歳を過ぎた未来の自分が相変わらず「新しい音楽を求めて彷徨っている」だろうことを自明のコトとして、ナンの疑問も抱いていなかった筈だし、イマの自分も50歳過ぎた未来の自分が相変わらず「新しい音楽を求めて彷徨っている」だろうことを自明のコトとして、これまたナンの疑問も抱いていない…
その昔、WAVEという「学びの屋」があった時代に青春をドップリと「毛髪の枝毛の先」まで浸かって、それこそ「ジャンルや国境や時代を超えまくれ」というスローガンのもとで「横断」や「越境」をほぼ強迫観念で繰り返してきたその結果として、僕はこの「意識のフレーム」からは抜けられない、んだろうなぁと、最近つくづく思うようになった。
そして、そうした強迫観念のループを漂う「消費的で媒介的な個」であるこの僕が、様々な突発的な偶然により「脱線」してゆくことで意図せず繋がった音盤と音盤のリンク・ネットワークの結果である「僕のライブラリ」と、そのインデックスである「僕の脳ミソ」に何かの意味があるのだろうか、或いはそれらをサルベージし、全体のネットワークに還元することに何かの意味があるのだろうか、なんてことを考えこんでしまう、そんなある初冬の休日…