サクラを眺める(1)
よく晴れた春の一日、馴染みの駒場公園でお花見を行い、サクラをめでつつ、旧前田邸(洋館)を眺めつつ、酔いどれることなく程々にワインを飲む。夕暮れ時の幻想的な陽射しを浴びて佇む、サクラと洋館というシチュエーションが現世を忘却させる程に非現実的な情景で、毎度ながらうっとりする。日没後、下北沢の居酒屋に移動し、井の頭線の車窓からこぼれる明かりをたよりに夜桜を堪能しつつ、春野菜を頬張る。
帰宅後、毎年春になると聴きたくなる Vashti Bunyan 「Just another diamond day」 を流しながら、烏龍茶をすすりながら、春だなぁという気分の余韻に浸る。