日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

今日の一枚:秋の始まりにはこんな曲


American Flyer 「American Flyer」 ASIN:B0000EWO3W


去年までは、秋の始まりを感じた時にはすかさず Teenage Fanclub「13」をCDプレイヤーにセットしていた、のだが、何故だか今年はどうにもしっくりこない*1。これが「老い」って奴なのかと、反芻的輪廻バビロン殺法:自問自答 をしてみたのだが、どうやらあっさり僧みたい。僕の中で「ヤマトよ永遠に」の沖田浣腸の如くしぶとく再生し、また私の心に生きながらえる「小学生気質」に反比例して巨大化する「アルツ性痴呆真拳:暴いて送れよドルバッキー」もとい「奥義:枯山水フリサケ見れば滓がなり」のような、って意味がわかりません*2

あー全然関係ない脱線はココまでにして、本題に入りますと、このアルバムは70年代米国 S.S.W もので、エリック・カズがメンバーで、プロデュースがジョージ・マーティンという、ケニー・ランキンやリヴィングストン・テーラーが好きな人なら、間違いなくスルメ盤になることは必至の名盤なのです*3。そもそも秋の始まりというと、どうしても音的にカントリー音楽が聴きたくなるのですが、僕の場合はどちらかというと 南部の頑固なソレではなく N.Y 的な都会っぽさを持ったM.O.R 的なものが聴きたくなるのです。

そういう意味では、エリック・カズによる都会のやるせなさ溢れた優しくも美しいメロディと、クレイグ・フラーのカントリーロック風味がうまく融合して、「月がまぶしく」輝く秋の夜の「ひんやりと爽やかな風」が喚起する、複雑で切ない気持ちに、本当にピタリとはまる音楽なのです。また、ジョージ・マーティンのオーケストラアレンジもさりげない味付けとして、非常に素晴らしい効果を発揮しています。とにかくまずは8曲目のエリック・カズ作の超名曲「Love Has No Pride」をアマゾンで試聴してみてください。
 

*1:そういえば、3月末頃の定番「カメラトーク」も今年はしっくりこなかったな。。。

*2:ボーボボ全巻購入+シンクロ率 300% で暴走してしまった悪影響が今ココに

*3:ASIN:B0000EWO3W で試聴可能です