日々常套句

2003年からホソボソと「退屈に関する思索」を亀の歩みで行う退屈研究ブログ(自称)です

新譜聴き倒れ伍拾:第5回 Carlos Careqa の巻

二枚目は、思わず「ジャケ・ガイ」した不思議な雰囲気のサンパウロシンガー・ソングライターのアルバム。ハーモニクスとパーカッションの倍音の共鳴からスタートする二曲目「28 (vinte oito)」が特に素晴らしい。あからさまにワカリヤスく「実験です」って風情の米英コンテンポラリーに比べて、パッと聴くと非常に地味な印象を受けるのだけど、イントロが鳴った瞬間に部屋の空気が「フッ」とさりげなく変わる感じは形容し難い感じがする。なんとなく近しいと感じた「80〜90年代フランス男子ヌーヴェルポップ」同様に、スルメ系で賞味期間が長そうな一枚(特に前半の2〜4曲目の流れが個人的にツボすぎる)。

http://www.myspace.com/carloscareqa